日記 九十六の巻

9月 第3週 水曜 中1生のみんな、「this」をなめたら、アカンぜよ!まずは「教科書」の単語を制覇せよ!

★さて、2学期が始まって早半月。中学生は、再び「部活」「塾」「定期テスト」にまみれる人生を送っているにゃないやろか。

★そんな、自分たちに、今日はちょっとだけ、「this」の話をしてみたいんや。

・「そんなん、これは」やろ、って、今、答えたキミ、ホンマにそれでいいやんか、じゃあ、                            「like this」の「this」は?                                                                   「Try this.」の「this」は?                                                                     「This book is Tom’s.」の「This」は?                                                              「this one」の「this」は?                                                                        「this morning」の「this」は? 

・これって「これは」って訳で日本語に直せないよな。上の表現は、高校受験までには知っておかなヤバい重要な「this」の使い方なんよね。

★★★この間、パラパラ、3冊の出版社の中1の教科書をめくってみたんやけど、

★★中1で一番最初に習う「this」って「近くの対象」を「指し(示す)」単語が出てくる文って、

・人を紹介するときの「This is my friend, Tom.」とか、

・所有を主張する「This is my pen.」とか

・何かを提示する、事実を伝える「This is an apple.」みたいんよね。

★ちょっと「this」が気になったんで、今回は「This is ~」を中心に解説していくで。

「This is my friend, Tom. こちらは、友達のTom だよ。」は、「教科書」では早い段階で、友人紹介なんかのシーンで出てくる表現。「This is 自分との関係性, 名前」と並べて、結構幅広い場面で使える。

・「my friend, Tom 名詞,名詞」部分は「my friend=Tom」「Tom is my friend.」というように、同じ人物の言いかえや説明(この場合は、その友達であり、彼の名前)であるため、「同格」という先生もいる(古典の『同格』と混乱する人もいると思われるので、あえて、こういう書き方をしておくで)。

「This is my pen. これは、ワイのペンやで。」は、「自分の近くにあるペンを指したうえで」「自分だよ」とか、あるいは、手に持って「(昨日買ったんよね)これ、自分のやねん」とか言う感じかな。

・上の例文とは形は似ているが、(場面にもよるけど)「所有」をよりはっきりと主張しているタイプの文に自分には感じられる。   

・「This is a pen.」が、近年、教科書であまり見かけなくなった理由の一つとして、「どんだけシャーペンと区別しにくいペンやねん。見たら分かるやろ」というような話題が広まった経緯もある。

・しかし、「ボールペンかどうか見かけで分からない」場合や「視覚障害者」の方が目の前にいた場合など、状況によっては使用することがありうることは考慮しておきたい。

♦ここで、「名詞のかたまり」をつくる時にも重要になってくるので注意しておきたいことがある。

・それは「名詞のかたまり」を作るときに、「名詞 人ものコト」の前に置く、「~の」という「a/an(一つの)、the(その)」というような「冠詞」や、「my(私の)、your(アナタ〈たち〉の)、their(彼らの)、its(その)、Tom’s(トムの)」というような「所有格」をダブルで並べて使えない、ということや。

・つまり、「a my book(×)」とか「the your teacher(×)」とか「a Tom’s bike(×)」は「ルール違反」、ってことや。

・例えば、「これはトムの自転車です」を英語で書きなさい、と言う問題の答えで、「This is a Tom’s bike.(×)」とか、「This is Tom’s a bike.」とかの誤答、毎回、出る。正解は、「This is Tom’s bike.」。たとえ、「bike」が一台であっても「Tom’s」と「a/ the」をダブルでくっつけて並べたらアカンで。覚えてな。

「This is an apple. これは(ある種類の、一つの)りんごです。」は紹介、事実を述べる表現。

・「a」には「総称」を表す用法、電話を受けた時の「~さんと言う人(から電話がありました)」「a Mr. Sato」などというような語法もあり、説明することが多すぎるので、また、別の機会にしたい(「総称」に関してと、「~さんとか言う人」といような使い方は、今までの掲載や「ブログで授業」のどこかで一度扱ったような記憶があるんやけど…)。 

・この文も、「見ればリンゴって分かるやろ」批判があるよな。でも、「手品師」がステージで、「これは(種も仕掛けもない1個の)りんごですよ」っていうような使い方もできるんよな。

♦この文から、中1生に知ってもらいたい重要なことは2つや。

・一つは、「a+yで始まる単語」…日本語を母語にしている人たちが『イ』に聞こえる発音から始まる単語に注意や。中1で覚えてもらいたい単語は「year」と「yellow」や。日本語で書くと、「いyあー」「いえロう」。「一年」は「a year」、「黄色い車」は「a yellow car」。「えーっ、『イ』なのに」って声が聞こえてきそうやけど…どちらも「an」ではなく、「a」が正解やからな。

・逆に、「h」で始まる単語にも注意やね。「1時間」は「an hour」、「正直な人」は「an honest person」。こちらは「母音スタートの単語」なんで「an」や。その人が「発音できる」「話せる」こととは別の「次元」で、英語はやっぱり「発音」が『分かる』ことが大事よね、って自分、思うで。

・興味のある人は、「母音」「子音」「半母音」について、調べてみてね。

・もう一つ、大切なことを言うで。「数えられる名詞(加算名詞)」を先に習ってしまったキミたちは(This is a book./ This is a car.など、『This is a 数えられる名詞』という形を先に勉強した生徒)は、「学校」でも、「塾」でも、「This is a~.」までが強烈に頭に残ってしまう。

・「This is a 何ちゃら」が「定着」してしまうのだ。結果、「This is 抽象名詞」や「This is 固有名詞」などの文を作る時も、「This is a 抽象名詞」「This is a 固有名詞」という間違いが多発するんよね。

★★他にも「This is ~.」の形って「S(主語・名詞)V(述語・動詞)C(補語・人ものコト状態)」ってタイプの英語の文なんやけど、中2・中3になると

・「This is good. (これは美味しい)」→「This looks good.(これは美味しそうだね)」のように「V(動詞)」の部分で「SVC」で使われる動詞の文が出てきたり、                                          

・「This is .」の後ろに入る「C(補語)」の部分には「品詞」として、「This is amazing.」のように「形容詞」や「This is my friend, Tom.」のように「名詞のかたまり」がくることなど、最低限の「文法」の「用語」や「知識」を知っておかないと、高校での勉強や大学入試の準備が苦しくなる。

★ついでに言うと、講師をしていたときに気になったのは、

♦「一般動詞」の授業を先に受けようが、「be動詞」の授業を先に受けようが、「is/am/are /was/were」が「述語動詞」の文なのに、疑問文・否定文で「do/ don’t/ does/ doesn’t/ did/ didn’t」を使ってしまう生徒が多いこと。逆に「一般動詞」の文なのに、「isn’t play」など並べてしまう生徒も多く、なかなか治らないまま「can」や「will」の単元に突入することが多い。

♦最後に気になった定期テストの問題を紹介する。

・問題自体「定期テスト」に出すものとしては、良問かどうかは別として、「This boy is late for school」を「遅刻してはいけません」という「命令文」に変えなさい、みたいな問題を数回見たことがあったんよ。

・「助動詞」を習っているのであれば、「You must not be late for school.」あたりが、習っていないのであれば、「Don’t be late for school.」が答えになると思うんやけど。「Don’t is late for school.(×)」「Doesn’t is late for school.」「Doesn’t be late for school.(×)」ちゅう答え、結構多かったんよね。

・「do/ does/ don’t/ doesn’t」の後ろは「原形」やからな、「原形」。「is」は「現在形」やで、「is/am/are」の原形は「be」やから。

★★★疲れた…今日は、ここまでやな。「中1」の教科書を3冊、眺めて、自分が「This is ~」の文法を教えていた時の「小テスト」の解説やらなんやらを思い出しながら書いてみました。Arigatou gozaimashita.