日記 六十六の巻

2026年5月13日

5月 第3週火曜 母が目が見えにくい、ちょっと痛いと言い出したので、点眼に加え、網膜、視神経にも効くというサプリを飲ませる…点眼後も「しばらく目が痛い」とうったえたので、眼科にいく日程を決める…今週は母親の内科、自分の総合診療科、整形外科と病院ラッシュ

★YouTubeでよく最近はやりの「シャド-イング」の教材なるものがほぼ毎回「広告」で出てくるようになったので、評判を調べてみる。

★自分としては、やっぱり、「コスパ」のことを考えると、英文発音中に起きる「音の変化」や、「音のつながり」、「省略や別の音に聞こえる」ことをどうにかしたい件に関しては、「ラジオ英会話」の「PRONUNCIATION POLISH」がええ、と思う。なんなら、「らじるらじる」や「らじれこ」でその部分だけ「録音」しておいて、「スマホ」で自分の声との違いなんかも、自分の耳で確かめることもできるやろし。他にも、「シャドーイング」や「ディクテーション」したい英文を「google翻訳」や「deeple翻訳」で発音させて確かめる方法もありそうよな。自分の「発音」が通じるかどうかも「スマホ」のアプリでイケるよな。ホンマ便利な時代よな。

・そうなると、「講師」や「メンター」なるものに質問ができる「シャドーイング」や「ディクテーション」教材の価値は、今まで通りに「良い文章」を「読み」「書き」するだけではなく、「言いにくいところ」「聞き取りにくいところ」への「ダイレクト」にとどく「解説」「改善方法」がポイントになってくると自分は思うんよね。そう、つまり、講座の「添削」「アドバイス」のシステムが重要になってくるよな(当然、塾でも、仕上げにシャドーイングやディクテーションやって、はい、今日も頑張ったね、で終わらせるわけにはイカンやん)。

なぜ、そう聞こえるのか、どうしたら、そういう音が出せるのか、納得いく説明が得られるのか否か。けっこう日本人にとって、「外国語学習」では、「違う音に聞こえる」「音がつながって聞こえる」「リズムが違う」「音が消えて聞こえる」なんかは「習得」が難しいと言われてるんよな。

・ゆえにや、ゆえに、この部分の『説明』や指導法を含む『治す実戦方法』がしっかりして(例えば、英語は誰でもできます、やってみましょうと安易に言う人や『発音』だけやったらきれいでうまい、さあ、私の後についてきてみてと言う人や、マニュアル通りに一辺倒なことしか説明せへん指導者、逆に、できるようにしようと、懸命に説明方法を次から次へ変える先生などは自分は習うのは嫌や)ないとアカンのや。

・当然、質問は、メールではなく、直接指導を受けられる『対面』で聞いた方がええということになる。「学習者」本人の「英語」の「聴力」を指導するんやから

こうなると、やっぱり「英語」の発音「苦手」な人にとっては、「やる気」や「継続する意欲」「手間ひま」「コスト」に負けてしまう恐れがあるし、「マスター」する前に「止める」ことにもつながってまん、って自分は考えてまう。

・みんなは、英語の発音が「ひらがな」や「カタカナ」で書かれている「教材」みるとすぐにたたくけど、じゃあ、自分、どうやって「発音」や「英語の聞こえ方」教えるの?「こうなんだよ」って模範の発音、何回、聞いても「デキない」から問題なんよね。「ひらがな」や「カタナカ」「スラ―記号」「( )消える音」って、英語を勉強する際、日本語で少しでも英語をできるようにしようとしてきた「江戸時代」から工夫して改良して使われてきた「分かるための記号」なんやないの(自分は教えるときは、あまり使ったことはないけど…理由は、ひらがな、カタカナ、長音記号、実際にはない”っ”、さらに抑揚にための記号…生徒、ひらがなとカタカナの使い分け『ら』と『ラ』、『し(ぃ)』と『すぃ』だけ見てもどう発音したらええか混乱するからや)。

そもそも、「発音記号」習ってない人や「フォニックス」の経験ない人、自分の経験の範囲で「dog」ド(っ)ぐ」とか「boy ボーイ」って『聞こえる』しかないよな(日本語が変や、と思うかもやが、こう書くのがぴったりやと思たんでそのまま書いとくで)。

・例えば「肯定文のcan」と「否定文のcan’t」、発音ちゃうんや、と何度言われてもピンと来ない、「Thank you.」は「テンキュー」なのか「タンキュー」なのか「ㇲアンキュー」なのか「スエンキュー」なのか。「the」は「だ」なのか「ざ」なのか。「the book」のときは、「だ ブック」って、かなり意識せんと、逆に「ダ」に聞こえん人もおると思うで。最後の音が「t」や「d」で終わっている単語は、次の音とつながる、または、消えるように聞こえることは知ってる人、多いと思うけど、実際、速度が速くなると、つながった単語のせいで「文の意味」が取れへんこともあるわな。こういうのって、「時間」をかけてじっくり「実践」してかんとなかなか身につかんもんやで。

・そういう点も踏まえると、自分は、「生徒」には、やっぱりある程度、基本的な英文からの「耳の理解」が必要やし、大切やと思う。

・個人的には、さっき紹介した「ラジオ英会話」の「PRONUNCIATON POLISH」のパートだけ編集して、「本」になってくれたらええな、と思っとるぐらいや(多分、まだ出てないと思うんやが…出てたらすまん…出ないんであれば、それこそ「費用対効果」の関係かもしれん…これをメインの目的で『ラジオ英会話』を聞いてる人がメッチャ多い、とは思えんし)。「ラジオ英会話」と「ニュースで学ぶ現代英語」の録音は5年分くらい、ほぼ全回分手元にあるんやが、「PRONUNCIATION POLISH」や自分が「ディクテーション」したい「スキット」や「ニュース」の英文だけテキスト化したり、CD作ったりしてまとめるのは面倒やしな。

・あくまでも、これは、「この教材」への個人的な感想やで。こんだけ人気の「教材」や。「この教材だけで英検1級取れました」みたいな人がたくさんこの先出てくる可能性もあるしな。そうなれば、向かうところ敵なしの教材になるかもやし。

★YouTubeで「堀越ですっ」をだらだら見る。

・堀越先生は、武藤先生(東進)、奥野先生、門脇先生(英語専門塾セプト)、高山先生(河合塾)と「英文速読マスター(英語問題作成所)」という本も出している。※( )内は、本の表紙に載っている購入当時の表紙に書いてある予備校・塾名。

・YouTubeでは「大学受験生」に「受験生」が知っていなければならない「単語・語法・文法」の「知識」や「読む」ときに「受験生が迷う」であろう「英文」に焦点を合わせ「なるべく分かりやすく短時間で」解説している。

・「単語」で知っておいた方が良い意味や忘れがちな品詞の「語法」の説明をはじめ、直訳ではとらえにくい「修飾関係」や「句」を「文的」にほぐして「訳す」方法まで…(以下、個人的な意見な)…英語の点数が「後一押し何やけどな」「単語・文法はそこそこやけど英文が読めんねん」と思ている高校生が「はまれば」伸びる可能性大…「英文」をまずちゃんと書いて(ある程度の英文の長いかたまりを目に入れることをできるようにするためには『写す』ことは大切なことやで)、「自力で再度訳す」…分かってる英文に関しては声に出して和訳を「言う」だけでもええ、訳せなかった英文に関しては「和訳を下に書く(復習でけるように、英文と和訳を左右のページに分けてもええで)」ような復習をすれば、より効果的だとワイは思う。

★母親を担当しているヘルパーさんが来たんで、これにて失礼するで。

五月 第3週水曜日 再びひんやり調の空気が覆う北海道の青空の下(30分前は曇ってたんやけどな)、公園のベンチに腰掛け、コーヒーを一口飲んだ瞬間、「see」の発音で学校の先生に「違う」としつこく注意され、泣きながら助けを求めて来た生徒の顔がフラッシュバックする

★けたたましい音を立てて、教室の入り口のドアが開く。鬼のような形相をしながら、顔中涙でくしゃくしゃの「X美」(アニメなんかではキレながらメッチャ赤い顔して泣く子おるよな)がスローモーションで机に近づいてくる。こういう時は、「冷静に、話を聞くこと」がキモよな、と心に何度も言い聞かせ、「X美」を机の前で待つ自分。

 「X美」は区立中学校から、都内の『私立高校』に進学した「高1生」だ。英語の「発音」はイマイチだが、英語は得意教科だ。

「センセ、今日、ウチ、学校で英語の教科書の音読当たったの」

「おう、それで? 昨日の練習で『R』と『L』はメッチャよくなってたやんけ」

「そこじゃないねん、ガッコの先生に、今度は『see』の『s』と『she』の『sh』のこと詰められたんや。クラスのみんなの前で10分ずーっと言われた…」

 そうとう、嫌な思いをしたらしく、「X美」は再びしゃがみこんで顔を覆う。

「センセ、『R』と『L』に関しては何も言ってくれんかったの?」

「うん、一言も。そんなの基本やろって感じで。今度は、『see』と『she』は、中1の教科書に載ってる単語やろ、自分。なんで発音できへんのやって」

「ふ~ん。自分、そうとうそのセンセに気に入られてんのやな(ま、逆なのは当然、知っとるけどな、ここで同情しても何も始まらん)。でも、X美、自分、リスニングだってこの間、9割取ってたやんか。音の区別、耳ではできてるんよな」

「よう分からん。ウチ、英語を読むのは、ほとんど、センセと一緒に塾で音読してるだけやから…センセの注意、中学の時、ちゃんと聞いて、直しとけばよかったわ」

「(なるほど、自分のマズいところがあるんは分かってる、と。で、とりあえずは反省もしとるわけね)…分かった、とりあえず通じるように直したるわ」

「ホンマ」

「だって、言われっぱなしじゃ悔しいやろ。もともと英語、苦手なX美がここまでがんばって点数伸ばしてきたんやからな」

「うん」

「ガッコの先生が指摘すること、この先、一つ一つ直せば、自分、高3までに英語の天才になれるかもよ」

「直るん? 結構『ひどい』、って言われた。センセが言うにはオマエのは、全部 “she" やないか、もう一度言うてみ~、X美って」

 一段と嗚咽の音が高まる。なんや、これは…ワイが「X美」を泣かしとるみたいやないか…たしか、前にもこんなシーンあったような。

 涙をぬぐいながらXは続ける。

「ウチ、発音、良くしたい。センセ、中学生の頃、暗唱大会にも出たことあるんやろ。何とかして」

…いやいや、あの時は、中学校のセンセに放課後、連れまわされて、イギリス人の先生やアメリカ人の先生に指導受けて、メッチャ大変やったんやて。結果、「お前のようなアメリカナイズされた英語はダメや」なんて審査員の先生に言われて…。その先生が、のちに通うことになった高校の英語のセンセで「このセンセについたら英語ダメになる、って言われてた人やったんやわね。ショックやったわ。実際に高1の時の英語担当はその先生やったし。その後、発音もどんどん悪くなってしもて…再び、教えるためにNHKの英語講座「基礎英語」から「英語会話」まで録音しまくってやり直して…嫌なこと思い出すもんやな…っていうか、嫌なことってやっぱはっきりと覚えとるもんやな。

「そうやなぁ、ネイティブみたいに、とはいかんけど、5分あれば、説明と練習まではいけるで」

「ほんま!…学校のセンセが何度も俺の後について言ってみろ、って言うたけど、何度やってもできへんかったんよ。クラスメイトも最初はクスクス笑ってたんやったんやけど、センセの剣幕がすごくて、最後は…」

 再び「X美」の顔が曇りだす。

「あのな、多分、X美はできへんかったのは、”see”の発音やと思うねんけど、”see”の発音は、理解できれば、意外と簡単やよ」

「そうなの」

「なぜかって言うと、日本語に似たような音が全くないわけではないからや」

「へっ」

「ちょっとX美、『スイミングクラブ』って言ってみいよ」

「スイミングクラブ、これがどうしてん」

「はい、できた~!その『す』と『ぃ』の間、ちょっとつめて早く言えばできあがりや」

「スィミングクラブ、スィミングクラブ、スィミングクラブ…でけへんやんけ。センセ、ウチのことバカにしてるん?」

「おっ、ちょっと元気でてきたやんけ、その調子や。じゃあ、今度は異常に遅くやってみるか」

「すぅィ―みぃんぐぅ・くぅラぁぁブぅ! 何させられてんねん、ウチ、怒るで、ホンマ」

「待て待て、ええ感じや。その『すぅぃー』ちゅうやつや。それ。X美、ちょっと、今、『I see.』って言ってみいいや」

「えっ、I she.」

「ほらほら、自分、それ『あい、シー』って聞こえるで。それじゃ、アカンのや。じゃあ、『あい、あむ すぃみんぐ』って言ってみ」

「I am swimming.」

「ばっちりや、でけるやんけ。俺よりええ発音や。じゃあ、am 取って、すうぃーで止めてみいよ」

「I see. ん? I see. I see.I see. I see.…She is. She is. あれ? 確かに違うわ。 I see. I see, I see. I see.…」

 机の上のコピー用紙に英語の発音記号と日本語の部分を比べた図を書く。

「正式には英語の発音記号には『Sぅぃー』の『ぅ』はない。日本語の『す su』を「す s(u)」を消すように素早く言って「ぃ―」は、口を一気に横一直線に開きながら引くような感じで言うとうまく行くで。そして、それを、もうちょこっとなめらかに言うと本物っぽくなるで」

「She is a good girl. I see. She is a good student. I see. She is swimming in the sea. … うふ、なんか、エエ感じや」

…コイツ、オレの話、聞こえとるんけ?自分の生徒ってなんでこんなんばっかなん…

 英語科の「J先生」が出勤してくる。

「おはよーございます。おう、X美、今日は『see』と『she』発音できるようになったんか」

 相変わらずのイケボや。

「センセ、ウチ、デキてる?」

「おう、メッチャきれいな音やんけ」

 まあ、えっか、とりあえず、本人が納得して、発音することが嫌いにならんのが一番大切よね。

 この手のお悩みは「よく聞いて」「何度もリピートして」「フリガナ通り読んでみて」では、解決せんし、「発音記号」をその場で全部教えるのもあまり効果的ではないんよね。

ま、「PCセンセ」でもなく「ネットセンセ」でも「スマホセンセ」でもなく、ワイを頼ってくる生徒がいる限り、トリマ、ガンバルか…

 急に、塾内の音が大きくなる。授業まであと30分や。さて、長い1日が始まるで。コーヒーでも飲んでエンジンかけるか。

※参考書では言及されていないが、実際は、勢いよく「see」が発音される場合、「s」以外に「シ」に近い音が聞こえるように感じるときがあるのは事実である、しかし、これは厳密には「sh」と区別されるものであるとワイは考える。

・文中、例に挙げた「swimmming」の「s」の音は誰が聞いても、おそらく「ーミングクラブ」とはならない。しかし、「see」という単語を聞いた場合、英語の音に慣れない日本人の耳には「錯覚」の「シ」に聴こえてしまう危険性がある、と思っていることを付記させていただく。

・日本語の「スイミング」の「ㇲ」と「see」の「s」は似てはいるが異なる「音」である。一方、英語の「see」の「s」と「swimming」の「s」は英語の発音記号は同じ(音)である。

・したがって、最終的には、発音記号の「s」そのものを理解することと、発音「s」の前後の「アルファベット」による「s」の「聞こえ方」などを普段から意識して勉強することをお勧めする。