日記 八十六の巻
7月 第4週火曜 優秀な生徒が欲しい…相変わらず、需要と供給関係で『青田刈り』状態を続ける「大学入試」、「学力型」いわゆる「一般入試」型受験では、東大に合格して、私大に落ちる、「早慶」に合格して「第二志望(言葉を濁さずに言えば『滑り止め』)」に落ちる生徒が今、増えているという…
・ま、「ええ生徒を確保したい」「補助金の関係で補欠合格を多く出せない」など大学側の思いが「入試制度」の種類を増やしてきた結果、別の「推薦格差」みたいなんを生んで、単純に今までの偏差値であれば、この大学なら確実に合格できるはず、という「受験生」の「思い」とのズレが大きくなりつつあるんよな。
・当然のことやけど、塾にも、この先「指導法」の「変化」の大きな波が来そうな気配である。
・そこで、今回は、塾の「過去問みますよ」「過去問の指導しますよ」の実態に触れてみたい。
・「過去問みます」「過去問の指導しますよ」…この言葉はいったい何を示しているのであろうか。
・それは「第一志望校」の過去問を「3年分」みてもらえることだろうか、すべての問題を解説をし、「別解」も「記述問題の書き方」「単語・熟語」や「日本語訳」も「和訳」もその問題を解くために必要な「周辺知識」や「類似問題」の「解き方」も教えてくれることだろうか。そして、最終的に解けるようにするための「演習」もしてもらえることだろうか。
・保護者の方が「そのぐらいの指導はしてもらえる」と思っていらっしゃるとすれば、あるいは、実際に「夏期講習」でそういう指導をしている塾に在籍している、ということであれば、相当「高額」でも通う価値があるやろね。
・しかし、「面倒見」の良い塾、「塾のせいではない、ウチの子、落ちても仕方なかった」と思える塾であっても、そこまでの指導はしていないことが多い。
・実際は、「夏期講習」などの「入試問題」を解く「特訓」や「冬期講習」「入試直前」の数回の講座を指す場合や、ただただ生徒を授業のない日や授業前に呼んで、10年分の「過去問」を解かせ、点数を集計し、「間違い」の多い問題を解説したりしている。第二志望校の過去問の場合、「生徒」から「見て欲しい」という要望がない限り、塾側からは何も言わない場合もあるので、入塾時の面談で必ず確認が必要だ。
・通常の塾では、「第一志望校が」が異なる「生徒」一人一人の過去問「3年分(前にも書いたが、理想は10年分解くこと)」でさえ、全問解けるようになるまで「教えこむ」ことはかなり難しい。さらに、その上で「滑り止め」の学校「3年分」までをしっかり見ている塾は、全国をさがしても、まず、稀だ。
・だが、例えば、大学入試で、「〇●国立大学」が「第一志望」の生徒であっても、その「授業」をしながら、「滑り止め」に対しての「ケア」はできる。つまり「〇●国立大」の勉強を進めながら、私大の準備もある程度進めることは可能だ。
・もちろん、「優秀」な講師(指導能力が優れている講師ということであって高学歴がの講師ということではない)がいる塾ということになる。おそらく、「各都道府県内」に「各教科」一人か二人というレべルだ。なかなか、そういう先生をさがすのは大変だ。
・高校生の「個別指導」を学年(歳)が近いから気持ちが分かる、最近の入試を受けた「経験がある(知っている)」ということで、大学生講師を雇っている「塾」であるならば、あまり、「過去問指導」は、期待できないで。
・なぜなら、「過去問」指導に必要なんは、「人気」ではなく、とんでもない(えげつないほどの)「授業力」と「膨大」な「予習」と「研究」「準備」が必要だからだ。
★自分も、まだまだ未熟やけど、以下、時間のゆるすかぎり、生徒の入試に対して自分のできることをしようと思い、実行していた(すべてを実行できなかったこともあるが)方法を書いてみたい。実際に指導したのは、「高校入試」の「主要5教科」、「大学入試」は「英語」「現文」「古文」「漢文」「数Ⅰ・A」。
① 講師自身で生徒の「第一志望校」の過去問を「最低5年分」、できれば「10年分」集中して解く。そのときに、受け持ちの「生徒」に必要な「過去問」に関連する「重要事項」、場合によっては「確認問題」の用意、生徒の間違いそうな「問題」や必要と思われる「類題」、「解き方」「別解」などに関して調べ直し、メモを取る。
② ①の「メモ」を参考に、資料作り(プリントの原本づくり)。この時点では、授業で説明するものと宿題で解かせるものなどの区別はまだしない。ただ、穴埋めや書き込み、解説の文章などの原形は作っておく。
③「滑り止め」の学校の入試問題、「5~10年分」を解く。このとき、先ほどのとったメモに必要事項を書き加える。
④ ①の「メモ」に③の「メモ」を入れ込む。関連事項がある場合は、まとめる。例えば、双方で「二次関数」が見られた場合、第一志望校のどの年の大問の解説や宿題にどのように入れ込み、絡ませるか。「源氏物語」の問題が両校に出題されている場合、同時に解かせるか、「必要な知識事項」や「解釈」、「古文単語」「文法事項」の「問われ方」などを比べながら、どのように教えるか、何を宿題にするか、なども考えていく。生徒によっては、「助動詞」や「敬語」の基本の指導が必要な場合も出てくる。
⑤②+④の資料の「授業プリント化」。この時は、「第一志望校」の「過去問」を「時間」を区切って大問ごとに「演習」した後、「解説」する授業をイメージ。重要事項の復習や間違いが予想される問題の「復習」や「演習」ができる「宿題プリント」も用意できれば原形を作成。
④実際に授業の組み立てを、考える。「家」で解いてきてもらう、「塾」で授業前に時間を計り「演習」してもらい解説する大問、塾で「演習」後、解説する問題、一緒に「音読」してから「演習」「解説」する大問、など授業時間とのからみも「イメージ」し、「解説内容」を絞り、「滑り止め」でその「大問」にある問題がどのように問われっるか、をどこまで解説するか、なども含め、プリントの量を調整し、何を宿題にするかも最終調整する。
・「漢字」「要約」「大問」の「単元」に関連する「基礎計算問題」「英単語・英熟語・語法」「長めの英文の整序」や「テーマ文と筆者の意見の和訳」などは、許す限り「宿題プリント」に入れこむようにした。
・プリントの量が膨大になれば、生徒が嫌がるだけではなく、ポイントがぼやける。自分の生徒たちであれば、「A4」のプリント2枚にするなら、「A4、裏表、カラー」の方が生徒は家で埋めてきてくれる確率が高いので、そうした。
⑤余裕があれば、「偏差値」の似たような「国立大」「私大」の問題に目を通す。場合によっては、「大問」を宿題にできる可能性がある。
⑥再度「第一志望校」の「大問」を解きなおし、イメージしながら「受業」を組み立てる。「生徒」への質問も含め、授業内容が生徒の実力を向上できるよう準備をととのえる。
★自分は、「家庭教師」からのたたき上げやからな。「資料」は「教材会社」のものを使う、など効率の良い方法は他にもある。しかし、生徒は実際に「自分の受ける高校・大学」の「3年分」「5年分」の「過去問」を『ま・ん・ま』教えて欲しいんやよね。
★実際、個別で大学入試3人組を見ていた時には、一番、「自分」の受ける「国立大学C大」の過去問へのこだわりが強い理系君には授業で、その「過去問」を
・だとすれば、「予備校」や「塾」で「国立大」クラスとか、「私大●×コース」などというくくりで授業を受けているんも、「過去問」と言う観点に立って見れば、十分「違和感」持ってるはずなのよ。「違う学校の問題、宿題にでとるけどだいじょうぶか」「すべり止め、落ちるんやないかな」という不満や不安を持って「塾」に通っている子が少なくないと思う。実際、「直前」に「過去問」解けなうてパニクル子も、1月、2月に相談に来たこと、あるで。余裕もなかったんで、心を鬼にしてお断りしたけど…自分の生徒でいっぱいいいっぱいやもん。
・「他のお子さんも、この講座を受けて多数受かってますよ」…は、塾や予備校の「魔法の言葉」や。講座を取るだけで受かるヤツなんて、まさに、ほんの「数パーセント」やで。
・「過去問」に対して、受験生自身がにできること、それは「自分で『まじめに』過去問を解くこと」「解けるまで食い下がること」「読まずに、計算もせずに記号や答えをまる暗記して『できたことにしない』こと」「塾の先生や学校の先生にアドバイスや類似問題をもらって(参考書、問題集を持てって、これとこれを解きなさい、って指示を仰いでもええよ)解けるまで力をつけること」とかやで。
・実際に、「東大」に受かって「早慶」に不合格、「早慶」の合格するも「私立」の「第二志望校」に不合格が多くなって来た、という時代を迎えた今、「志望校」への「過去問指導」というものをどういう風にとらえ直すか、が、今、「予備校」や「塾」に問われている、とワイは思うで(ま、そもそもその場しのぎの勉強がもたらした結果やないんか、と思うで)。
★「竹立塾」の「卒塾生」たちへ…ようがんばってくれてありがとう。授業、けっこうしつこかったよな。せっかく、解説終わったのに、すっと目の前に「じゃあ、次、これ」って「復習用プリント」出されたときの、キミらの顔、オレは一生忘れへん。メッチャ「ええ顔」やったで。でも、オレもけっこう、徹夜してがんばって作ってたんたんやで。なんせ、一人一人別のプリントやからな。キミらと授業中、一緒に「笑った」り「悩んだ」りした時間、今でも「宝物」じゃ。素敵な人生、歩んでや!東京で見かけたら、声、かけてな。Ciao!


ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません