日記 二十七の巻

2025年12月13日

12月 第2週金曜 外気‐4℃、自動販売機の前で考えごとをし、缶コーヒーが完全に冷め、髪の毛が凍りだした午後

▶じゃくっ…痛ってえ。目の前の髪が邪魔なので、手でかきあげげようとした瞬間、髪に手がささって止まった。数十年ぶりの感覚だ。シャワーや風呂に入った後、乾かさずに外に出ると、髪の毛が凝って「ダマ」になる。その時「そうか、今日は昼でも氷点下なのだ」と気づく…。

▶第十六巻で、生徒と国語の記述の件についての授業風景に触れた。

▶2件目の塾では、その時、国語の先生がいないということで、国語から教えはじめたわけだが、当時は、教科書が読めないと言う生徒は今ほど多くはなかったので、「Aさんが悩んでいたっていうのはどこに書いてある」「その説を根拠に筆者が主張してるってどこで分かるん?」というような質問にも、結構ええ反応を示してくれた。

▶ある年、突然、自分が数学を教えるようになったところまでは書いたと思う。この時から「数学苦手ジャン」との格闘が始まった。

▶さて、「数学苦手ジャン」が登場した巻で、計算について話したと思う。とにかく、「正確に速く」が基本やから(ま、国語の読解も一緒やけどな、『一読』で行きたいんやったら、線を引きながら読むのは勝手やけど、受験の問題で正答するのは、かなりの力が必要やで。)

・だからこそ、スタートが肝心なんや。小6の3月、春期講習、中1の4月、5月、キミら、来年、卒業した後、すぐ「数学最大の山場」がくるんやで。

▶みんなハノン」って知っとる?ピアノの教本よね。あの、嫌がられている「教本」ね。これって「計算力」と似ている面がある、と思うんや・曲を弾きたがる子が多いし、たいていの生徒、「音階」や「アルペジオ」までしかやらんのね。後ろの方、ぜひ、弾いて見てよ。三度が出てくるあたりから激ムズなんやで。「1番~60番」まであるんやけど、後半の「練習曲」、「YouTube」でも演っとる人おるんで、暇やったら一度見てみてね。

・なんとなく、先生に言われて練習しとる人もいると思うけど…これ、ピアノのテクニックの「一丁目一番地」って言ってもいいような本や。実際は、曲に実際に応用できへん人も多いけどな。「音大の入試」でも「ハノン」を試験にしとる大学はないやろし。音大生でも、tempo上げると苦しい人、けっこうおるけん。でも、仕上げれば確実な「基礎力」がつくんよね。

「計算」も、いきなり「入試問題」で練習する前に、中学生は、教科書準拠の問題集(4STEP系を除く‥数学苦手ジャンsにとっては、解説が分かりにくい)や教科書の章末や巻末に載っているレベルのものを、まずスラスラ解けるようにすることが大切やと思うで。

 ▶「計算力」がつくと、ふつう、「暗算力」もおつりでついてくる。「これ、どっかで見たな」ちゅう計算が普通に出てくるまでやらんと、本当の計算力はつかん。ある程度できるようになったやったら、中2生なら、全国の私立高校の「入試問題」の「計算」に挑戦や。けっこうエグいで。

「計算」が「速く」「正確」にできるようになると、そこから、「他のことを考える時間」や「内容を理解する余裕」が生まれるんやで。

・「ウチ、証明メッチャ苦手年ですけど…」って言う生徒もようけおるけど、「合同」の証明だって、元を返せば、「三角形」が一つに決まる決定条件みたいなもんや。一つに決まるのであれば、同じ条件の三角形はみんな同じ形にいなるよな。

「数学苦手ジャン」の人さ、「3㎝、5㎝、10㎝」の三角形を書きなさい、っていわれたらどうする?「三辺の長さがそれぞれ等しい」という合同条件があるよな。

確かに三角形には3つの辺があるよな。その3つの辺の長さが分かってる…だったら、これ、実際に書ける?

実は、「三角形の2辺の和は、他の1辺より長い」という命題がある。この場合。三辺の長さ短い方の2つの辺(3㎝+5㎝)を足したとき、他の一辺(10㎝)よりも長くなくてはならいんよ。これ、教科書にも載っとる重要な命題ね。前も言ったけど、こういうことに、すぐに気づく、あるいは、何事もなく分かってしまうのが「数学得意ジャン」なんや。

・そこを埋めるためには、自分が気が付けないことを「学ぶ」必要があるんや。

・「そんなことは絶対ない」って人は、ぜひ、要らない紙を、細長く「3㎝、5㎝、10㎝」の細長い棒状に切って、三角形を実際作って見てな。

※ここまでお読みいただき、ありがとうございます。ネットではまだ散見されますが、現在、東京都板橋区の塾は数年前にすでに教室を閉めております。現在、塾長は、北海道で母の介護をしながら自分の病気の療養中です。ご注意ください。