日記① セブンの「煮卵」

2024年9月27日

★TV番組でセブンの「ダイエット飯」が紹介されて、3週間後、近くのセブンの「煮卵が品切れに」…

 セブンの「こだわり出汁でふっくらと炊き上げたひじき煮」「シャキシャキ食感のきんぴらごぼう」と「とろっと卵黄の半熟煮たまご」をご飯にのせて丼にして食べるのが大好きだ。TVやネットで紹介されてた組み合わせとはちょいちゃうかもしれんが、これが大好きなんや。

 ごはんにしみた「煮たまご」のたれが、食欲をそそり、想像しただけで…もうたまらん。まあ、ごはんと一緒にきんぴらやひじきをはしでつまもうとすると、うまくいかないのだけが、たまにキズなのだが…。

 しかし、1週間に2回程度のこの楽しみが、ある日突然奪われた。

「煮たまごが…煮たまごが…煮たまごがああああ」…ある日突然、近くのセブンの「煮たまご」が品切れになったのだ。

次の日には、なんと、商品のダグが消えていた(一時的かもしれないが)。「ぎゃああああああああ」

 冷静に考えれば、「煮卵ぐらい、自分で作れよ」という話に落ち着くところなのだが、品切れになる前日に、実は、「大人買い」してしまおうと、一瞬よこしまな考えをおこし、手を棚の奥まで伸ばしてみた…そこにはまだ、5個の「煮たまご」がいらっしゃったのだ。2個はすでにかごに入れていた。さすがに、明日来てもだいじょうぶ、と確信しての「2個でがまん」だったため、予想以上にショックはでかかった。やっぱり、未来はわからんわ。

 今、滞在している地域は、「北海道」でまさに「デッカイドウ」である。全国にいたるところにある「セブンイレブン」とはいえ、自分が歩いていける距離には1件しかない。

 う~ん、どうしよう。作ってもいいが、やっぱりセブンの「煮たまご」はセブンの「煮たまごだよな~」などと考えていると、妙案が浮かんだ。

 三日後、母を「散歩に行くよ」と半分だまくらかし(高齢の目が不自由な母は息子との散歩を楽しみにしている)、少し遠出することにした。目的地はバスだと4分程度で着くのだが、歩くと20分以上かかる。実際、母の負担を考え、帰りは、途中に公園のあるコースを選び、2回ほど休みながら帰ることとなった。

 狙いは、「セブンプレミアム商品」が置いてあるスーパーだ。なくても文句は言わないが、とりま、行くだけ行ってみようと思い母の手を引きながら家を出た。

 「晴れ間」の多いと言われるこの地方にしては、何層にも重なった雲がどっしりと空を支えている。出かけた時刻は午後2時半。近くの川からの湿気を含んだ、夏秋兼用の中途半端な風がまとわりつく。途中、自販機でコーヒーと水を買う。あっけらかんとした音で自販機はおつりを返した。

 店の看板が見えた時、クイーンの「Don’t Stop Me Now」が一瞬聞こえたような気がした。

 母を店内の休憩所で休ませると、いよいよ買い物開始だ。まずは、野菜コーナーで「ねぎ」と「たまねぎ」「ピーマン」をかごに放り込む。なんや分からんかったけど、たまねぎは5個入りで安い方を選んだ。

 「黒糖ロール」を片手に取り、お弁当・総菜コーナーへ。母の好きな「稲荷ずし」「カニクリームコロッケ」を選ぶ。

そのときだ、あった、あった。「セブンプレミアム」の8文字が飛び込んでくる。Wow、「煮たまご」様も、「ひじき」様も「きんぴら」様もぎょうさんいらっしゃる。

 明日の朝、メッチャ大盛の丼を作って食べるのは、間違いない。頭の中にはなぜか「NHKのど自慢」の「合格の鐘の音」が何度も何度も鳴り響いていた。

いやいや、未来はわからんからな。途中で落とさんように、とりま、帰るか、母ちゃん。

                                          2024年9月26日