「英単語集」「英熟語集」にさようなら!第2回

2024年10月5日

中学校の検定教科書に出てくる単語・フレーズの理解を深めれば、「受験」に必要な「英語」はここまで学べる!

第二回 「an/an/the など+副詞+形容詞+名詞」を問題演習で確認しよう!

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・問題演習1:基本問題
・問題演習1の解説:基本問題

 前回は、「名詞 人ものコト」を前から説明する形を見てきたね。勉強したら、「力試し」。さっそく演習してみよう。

★問題演習1 次の日本語を英語のフレーズに変えてね。まず、5題いってみよう。

(1)消しごむ一個
(2)ペン14本
(3)ペン40本
(4)ウサギ2匹
(5)とても幸せな誕生日(really)を使って

★問題演習1の解説

 じゃあ、解説と考え方、そして解答例。

(1)の「消しごむ1個」はだいじょうぶだよね。「eraser」が分かれば、後は「an eraser」で決まるね。「an」を使う場合は、「次に来る単語」の先頭が「母音」で発音する場合。

 「えっ、a,i,u,e,oで始まる単語じゃないの?」のっていう人、いるかもしれないね。基本的には、そう覚えておいてくれてもかまわない。英語にも、英語以外の言語、例えばラテン語とかフランス語とかとかから借用されて広く使われるようになった単語がいろいろあるよ。

 今日は2つだけ覚えて欲しいものを挙げておくね。それは先頭の「h」を発音しない「hour 時間」「honest 正直な」って単語だ。

 「1時間前」って英語でなんて言う?そう、「an hour ago」だね。これって「a hour ago(×)」とは言わないよね。「an」は次の単語の先頭の「音」に反応するんだ。

 「正直者」も「an」を使って「an honest man」だよ。「hour」「honest」の2つは、中学高校で、よく出てくる単語なので覚えておこう。逆に「house」は「h」の音を発音する。だから「a house」でOKだよ。

 《解答例》は「an eraser」

(2)(3)にいくね。(2)は「ペン14本」(3)は「ペン40本」だ

 日本人は、大きい数字の英語の読み方が苦手と言われる。生徒と音読していると、「123,456,789」のような数字が出てくると、突然止まったり、音読の速度がメッチャ遅くなったりするんだ。まずは、中1で習った「100」までの数字、「序数」をちゃんと言えるようにしておこう。

 ここでは、「14 fourteen」と「40 forty」がちゃんと発音できて書けるかどうかが、一つ目のポイント。「ペン一本」なら「a pen」だね。だから「14(本)の」は「fourteen」だからあとは「pen」を複数形にして、「fourteen pens」が(2)の答えだね。続いて「40本のペン」。こちらは「40(本)の」は「forty」だ。「four」じゃなくて「for-」だよ。答えは「forty pens」。

 「13 thirteen」「14 fourteen」「15 fifteen」「16 sixteen」「17 seventeen」「18 eighteen」「19 nineteen」はうしろの「-teen」の部分にアクセントだよ。「20 twenty」「30 thirty」「40 forty」「50 fifty」「60 sixty」「70 seventy」「80 eighty」「90 ninety」は前の部分にアクセントだ。ついでに覚えておこう。

 他に間違えやすいものとして「20」までの数字としては「18」がある。「eighteen」が正解。「t」をダブらせて間違う人がたまにいるよ。序数では、「5番目の」「fifth」、「9番目の」の「ninth」、「12番目の」の「twelfth」が間違えやすいよ。

 「ティーンエイジャー」って実は「13歳」~「19歳」だって知ってた?英語で「なんちゃらteen」ってつくのは、「thirteen」「fourteen」「fifteen」「sixteen」「seventeen」「eighteen」「nineteen」。だから、13歳~19歳」の人たちが「teen-agers」ってわけだね。

 ちょっとこの問題とは関係ないけれども、「1ダース」という単位に触れておくね。模試や入試では結構見かけることが多いんだよ。「1ダース=12本」は英語では「dozen」を使って表現するよ。

 10数年前の国立大の付属高校の英語の入試問題で、「数学」の「方程式」が英文で出題されたことがある。今でいうところの「数学」と「英語」の融合問題だね。冬期講習会で教えたときに、面食らった生徒たちは、簡単な方程式に手を付けられなかったり、間違えたりしたんだ。例えば、「時差」の計算問題と「空港でどの飛行機に乗るか」みたいな会話文の問題だと、「地理」と「英語」の「融合」問題ができるよね。対処できるように、苦手なタイプの文でも、「ある程度はわかる」ように準備をしておくことが大切だよ。

 せっかく、「dozen」が出てきたので、「2ダースのペン」を考えてみよう。そう、「two dozen pens」だね。

 じゃあ、最後に解答で確認してね。

 参考解答例(2)fourteen pens (3)forty pens

(4)は「うさぎ2匹」。もし、「うさぎ一匹」であれば「a rabbit」だね。「a」の部分を「two」にして、「rabbit」を複数形にすればいいね。「two rabbits」。「2,3匹」であれば「a few rabbits」、「a few 少し、2,3の」は基本的に複数を表すので、「rabbits」ね。

 「数匹」のイメージなら「some rabbits」、「いっぱい」なら「many rabbits」「a lot of rabbits」「lots of rabbits」など表現できるよ。「a few」「many」は数えられる名詞の前によくつくので使えるようにしておこう。例えば「2,3分前」は「a few minutes ago」、「たくさんの来客」は「many visitors」だ。ついでに中3受験生は「a」がない「few」も知っておこう。これは「ほとんど~ない」と言う意味だよ。

(5)の「とても幸せな誕生日」。まあ、何十回とある誕生日。長い人生、思い出に残る誕生日が1回ぐらいあってもいいよね。だから、「先頭」は、その人生何十回のうちの誕生のうちの一回を表す「a 」。で「幸せな誕生日」は「happy birthday」なので、「a happy birthday」。最後に「どのくらい幸せか」を「本当に」で説明、「a really happy birthday」。もちろん、「very」を使って「a very happy birthday」とも言えるね。

 今回のテーマ「(冠詞)a+(副詞)very+(形容詞)happy+(名詞)birthday 」の形だね。「a very interesting story」だと「とても興味深い話」だし、「an amazingly large house」だと「びっくりするような(驚くぐらいの)大きな家」ってことになるよね。「very」以外の副詞、「really」「amazingly」「unbelievably」…も使えるようにしておくと表現が広がるね。

 ちなみに「二時間前に、佐藤さんとかいう人(話し手が初対面で知らなかった人)があなたを訪ねてきました」という場合、なんていうか、知ってる?「a Mr. Sato」って言うんだよ。「A Mr. Sato came to see you two hours ago. 」ついでに…「Mr.so and so」は「 なんとかさん」、「Mr. Right」は「理想の男性」。「The Tanakas」なら「田中さん一家」。突然出てくるとアセっちゃうので、「見たらわかるレベル」で覚えておいて欲しい。

 今回はここまで。長いよ、答えだけあってればいいんじゃね、と思った人、結局、高校でも今、ここに書いてきたことが必要になるよ。どうせ覚えなきゃいけないことであれば、今一回、触れておいても損はない。例えば「彼は昨日、本当にハッピーな誕生日を過ごしたんだよ」って英作文に手が付けられるんじゃないかな。「He」や「yesterday」が分かって「a really happy birthday」を今説明したよね。後は、「過ごした」ってどんな「動詞」を使うんだろ、ってことだよね。

 百里の道も一歩から。ぜひ、読みながら手を動かして、声に出して、英語にチャレンジしてみよう。では、またね。

★竹立塾は、現在、諸事情により、教室閉鎖中です。今までの経験に基づいて、塾、受験や学習に関する情報をブログでお伝えしております。板橋の方の教室は現在授業を行っておりませんのでご注意ください。数年前に、すでに板橋区にも届けを出し、現在、北海道で体調を整えてながらの生活を送っております。

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 小さな塾でしたが、1年目から国立大学合格に始まり、中3時に内申点「8」アップ、高校でも物理や英語で「9割」以上定期テストで取ってくれる生徒に囲まれ、薄利ではありましたが、思い出深い数年間を過ごすことができました。