日記 三十七の巻
12月 第4週木曜日 「私は昨日本を買いました I bought a book yesterday.」と 「昨日私が買った本 a book( which/that )I bought yesterday」… 「国語」の「記述」の大きなポイントに気づける「関係代名詞」の世界…まずは、国語から始めてみようや
〈雪道の歩き方…北海道をこれからご旅行する人へ〉
▶曇天の中、セコマへ足を運ぶ。今日は、昨日ほどは滑らない。今日は、全体的に少し表面が溶けてだしているじゃりじゃり路面だ。
▶北海道で子供の頃、数年過ごして入れば分かる。道路を歩くとき、アイスバーンであれ、輪だちであれ、足の裏に、じゃりじゃり伝わる、砂の上を歩いているような感覚があれば、滑らない。あるいは、気温が低い朝、冬靴の裏のゴムが、氷や雪に吸い付くようであればだいじょうぶなことが多い。
▶先に「足」である。相当慣れないと、「目」で見ても実際どこに氷があるのかは確認できるが、どこで滑るのかは分からない。
・「白い部分」でも余裕で滑るのである。
・北海道育ちだと、雪上サッカーでグランドを全力疾走したり、スケートやスキーの授業でかなり訓練されている。実際、日によってリンクやスキー場の状態はかなり違う。
▶問題は、「北海道」のくせに、この時期、「雪の上に」夜のうちに「雨」が降る場合だ。前にも紹介したが、氷点下では完全なるブッサイクな「がったがった」の超危険な「リンク」になる。
・もう一つ、未明に今までのアイスバーンの上に「粉雪」が数センチ積もるとき。これも「superデンジャラス」である。腹が立つほど積雪が絶妙で、雪を踏むと同時に雪が靴とともに、下の氷(アイスバーン)の上を滑りだす。この時期の粉雪というのは、パウダースノーなので、非常に軽い。気が付くと、しりもちをついていることが多い。
▶雪のあまり降らない地域から訪れるかたは十分注意されたい。
〈そもそも中学生が「不定詞の形容詞的用法」とか「関係代名詞」が苦手なんは、国語の解答の仕方を知らん可能性がある疑惑がある件〉
★前にもどこかに書いたことがあるとは思う。あのな、中学生の生徒、不定詞教えてると「名詞的用法」「副詞的用法」は割と分かっても、「形容詞的用法」は苦手な生徒が多いと思わん?「something hot to drink」とか「a book to read on the train」とか。
・基本的な用法と意味、がっちり、中学で理解せんと、「to do」の間に助動詞はさめんから、助動詞の意味が吸い込まれている場合があるとか、「be to do 俗にいうbe to 不定詞」に進めん。ますます混乱する生徒増えるで。
★さらに、「関係代名詞」に進むと、「並べかえ(整序)」で単語が全部のってても間違う生徒、多いんよね。
★今日は、それ、何で間違うかちょっと日本語から探ってみようと思うんや。
〇次の会話は、高2生の〇●が通う、塾の英語担当の先生と〇●の会話である。目を通して、後の問いに答えよ。
「ねえ、センセ、昨日うち、本屋にいったん」
「へ~、で何か買ったんか」
「ウチ、単語、覚えるの苦手やんか。だから、単語勉強できる本、見に行ったんや」
「で、気に入ったの、あったんか」
「何冊も置いてあって、よく分からんかってん。厚いのは嫌やし…」
「〇●、英語割と得意やん」
「でも、ウチ、単語だけ、覚えるの苦手なんや」
「そうか~、だったら『速単』がええんちゃうか。速度落として、ディクテーションなんかもでえるやろ」
「えっ、それ、駅前の本屋になかったけど」
「駅の向こうのでかい本屋においてあるやろ、実際、自分で一回見たらええよ」
「分かった、先生、ありがとう」
問1 〇●が昨日行ったのは、どんな本屋か。また、何を買おうと思っていったのか。
問2 この後、〇●は本屋に行って、どんな本を見に行くのか。
問3 この会話の内容を一文でまとめよ。
★★問1に関して
・まず、どんな本屋か。この答え「駅前の本屋」でええやろか。「どんな」と言われたら、せめて「駅前の小さな本屋」「駅前のあまり大きくない本屋」と答えたいとこやんな。そう思わん?(ま、『単語集をさがすために、立ち寄った駅前のあまり大きくない本屋』でもええけど…ちょっとぎこちないよな…)
→自分に合った本がなかったことに対し、塾の先生が自分の推薦する単語集を伝えた際、「(もっと)でかい本屋においてあるやろ」と言っていることから、駅前の本屋はあまり大きくないことまでが分かる。
・さすがに「参考書の数が少ない」とか、「品揃えが悪い」まで書いてしまうのはやりすぎ感がある。ひよっとしたら、「参考書の品ぞろえ薄い」なんちゅうのはギリセーフかも知れんな。通常、駅前の小さな本屋には、「都立」や「公立」の高校入試の問題集、「教科書ガイド」などは置いてあっても、教科別の参考書は置いていないことが多い。
★この問題に「〇●は昨日、駅前の本屋に単語集をさがしに行きました」と「文」で答えてしまった君へ。
・さて、今日の焦点はこれやで。どんな本屋、って聞かれて解答らんに「文」を書いてまう。これな、小学校低学年の子だと「〇」つく恐れがあんねんな。でもな~。
・例えばや、「え、クリスマスケーキ食べた?どんなケーキ、どんなケーキ」って聞かれて、自分、「私は、でかいイチゴが上にのった六花亭のショートケーキを食べました。」って「文」で答える?
「ちゃうやろ」 「でかいイチゴが上にのっとる六花亭のうまいやつ、あれや」とか「Fマのチョコレートのこってりのったの」とかって「ホにゃララのヤツ、ホにゃララの(ここでの『ヤツ』『の』は明らかにケーキのことやん)」って「ケーキの説明のかたまり」で答えるんちゃうの?
・「どんなAですか」って聞かれたら、聞かれている「人・もの・コト」での体言止め「~のA」が基本なんよ。「ねえねえ、〇●のカレシ、どんな人」って聞かれたら「やさしくてええ人」が国語での受け答えやで。
・当然、問1では「~の本屋」で決める。実はこれ、小学校低学年でも自然にキル子もおれば、高校生になっても「現代文」なんかでようけ困っとる子がおるんや。
・英語では、この「ホにゃララの」の説明部分、「形容詞のかたまり」なんや。英語の形容詞や形容詞のかたまり(形容詞句、形容詞節)も「名詞(ヒトものコト)」を説明する役割をする。「形容詞」は「人ものコト」を前から後ろから説明する。前から説明するんを「限定用法」ちゅうんやけど、長くなるんで、今は、パっと目につく様子とか特徴、情報なんかがこれにあたる、って覚えてな。
〈一応、形容詞が前から「人ものコト」を説明(修飾)する「限定用法」例を挙げとくな〉
机の上にリンゴが一つある。〈「リンゴ一つは」目に見えるよな〉 There is an apple on the table.【 a/an/theは限定用法の代表、正式名には冠詞だが、基本的に名詞を前から修飾(説明)する役割を持つ】←説明不足なので説明を追加しました。
その赤いバッグは、私のです。〈「赤いバッグ」は目に見えてるよな〉 The red bag is mine.【人や物の持っている性質も前から a tall guy 背の高い人など】
あの高いビルが見えますか。〈「あの高いビル」は見てすぐ分かるものを指してるよな〉Can you see that tall building?【tallもビルの持つ性質。この『that』は、「あれは」という主語の「that」ではないよ】
★基本的な語順として「a/an/the(冠詞)+副詞+形容詞+名詞」の順が「名詞のかたまり」になることは、前にも書いた通り。「信じられないくらいかわいい女の子 an unbelievably cute girl」。
★ここで、不定詞の形容詞的用法でちょっと考えてみん?
・「人ものコト(名詞)」を説明する、形容詞のかたまり「不定詞の形容詞的用法」だったり「分詞の形容詞的用法」だったり「関係代名詞」だったりは、基本、後ろから「人ものコト」を説明するんよね。
・何か温かい飲み物を飲みたい。I want something hot to drink.「(何か)温かい飲み(もの)」の部分が不定詞の形容詞的用法、「something」 には、『(何か)~のもの』という意味があり、「something, anything, nothing 」の内容を説明する場合、説明はすべて後ろにまわる、が英語の決まりごと。
・確認してみよう。
▶問題「何か冷たい飲みもの」というかたまりを作れ。[ to /cold/ drink/ something]
・「冷たい飲み物」ちゅうことで、「cold drink(冷たい飲み物)」と飛びつくのが一番まずいわな。海外では多分、通じるで。観光地で「I want cold drink.」て言えば、おそらくコーラやジュースのある冷蔵庫を指さしてくれるやろ。でもな、やっぱり小学校+中高英語6年間間習うんやから、もうちょっと「イケる」英語話したいよな。「話す」ときも文法の力は役に立つで。
・この問題ができひんのは、英語ができないだけじゃないで。教える方もしつこく生徒に言わんけど「日本語との違い」も大きな壁なんや。「何か~のもの」って何?それって、一語の単語なん?意味わからへん、なんやねん、って思てる生徒、ぎょうさんおるねん。都合によって「何か」「何か~なもの」…「丸暗記」させるにも、ワンクッション必要なところや。苦手な生徒に限って、一単語一訳主義なんや。「日本語と英語は、単語の並べ方のルールが違うんよ。さらに例外ってのもあるんよ。加えて、そのまま訳せない単語や表現もあるのよ」程度は説明しといてもらわんといかん。
・たとえ、「何か something ‐冷たい cold‐ 飲み物 drink」語順通りに並べても「to」が浮いてて位置が分からなかったり、「drink」を何で動詞で使うのか分からんままやったりするんや。それが、「英語苦手ジャン」や。
・逆にな、この形習う前に、普通、「飲むためのもの」って「something to drink」を習っとるはずなんや。そうすると、「cold」の位置が比較的分かってくるよな。日本語でも、「被修飾部分(ホにゃララな)」と「修飾部分(人ものコト)」は、離れると意味が分からなくなると言われる。この場合、「冷たい cold」の位置は明らかに「something」の近くに配置されなくてはならん。「飲むための」ちゅう動作の修飾(説明)やないからな。「冷たい飲む」とか「冷たく飲む」とかあまり言わんよな。
・ちなみに「冷たい水」は、「cold water」や。前から「ビタビタ」で「ホにゃララな(cold)-人・もの、コト(water)」で「cold water」。けど、残念ながら「cold something」とは、英語のルール上言えんわけやな。「something」は「説明はすべて後ろから」の単語やからな。
・もう、答え分ったよな。「被修飾(ホにゃララな)」と「修飾(人ものコト)」は、離れると「意味がとりにくく」なるんや。それは英語でも一緒や。大学入試の長文を読めばまるでわざと訳しにくくするためにそうしとるんか、ちゅう文がいっぱい出てくる。
・「something」は「全部説明(ホにゃララな)は後ろから」。「something cold(何か冷たいもの)」と決めて「to drink(飲むための)」、「something cold to drink」で「何か飲むための冷たいもの」で完成や。
★もう一つ、修飾・被修飾に関して、今度は「関係代名詞」な。
・これは私が昨日買った本です。This is a book (which/that/省略) I bought yesterday.〈「私は買った」の部分が「どんな本」かを説明する形容詞:関係代名詞節 a book ←which/that/省略 I bought yesterday〉
・関係代名詞は、英語の代表的な「形容詞節」。簡単に言うと、「主語述語を使って後ろから『ホにゃララな』~」と前の「人ものコト」を説明する。あ、そうそう形容詞節は時制の一致はあまり気にせんでええからな。名詞節や副詞節は時制の一致、ズレに気を遣わんとアカンけど。
・この場合、「どんな本ですかって聞かれたら、実は英語だと簡単なんや。「どんな(ホにゃララな)本(人ものコト)よ」って部分だけ切り取るとさっきの「a book which /that I bought yesterday」。これを日本語にすれば、「私が昨日買った本」となる。
・どう、英語でけるとええくない?
・例えば、この部分を「かたまり」として使って文を作ると、「昨日私が買った本は面白かった。」「それは、昨日私が買った本だ。」のような文を作ることができる。
▶問1では、英語なら『A(The) bookstore near the station.』これが無難な答えか、英語なら「〇」よな。ま、もし、英語の場合、設問が『?』のついた疑問文で聞かれたのであれば、答え自体が場所の説明だけであっても「.」が必要になる。ちなみに「駅前」を「in front of」を使ってしまうと、「真ん前、真正面」のようなイメージになってまう。駅のそばの、なら「near」がええやろ。
・同じく問1の答え、長くするとこんなんもええのかな。関係副詞を使った高校生向きの答えになるんかな。少し、国語の風味を出した解答や。
『The bookstore near the station where I dropped by yesterday to look for reference books.』
いつもは割と前からいくけど、今回は後ろから行ってみるか。訳だけなら後ろからのかたまりでも有力やからな。 「to look for reference book 」参考書をさがすために where I dropped by yesterday 私が昨日立ち寄った The bookstore near the station 駅前の書店
▶ちょっと長なったわ。ここらでやめるで。暇だったら、でええんで、問2、問3は興味ある人は解いてみてな。問1の残りは、「(自分が苦手としている)英単語の参考書」「暗記するのが苦手な英単語を克服するための参考書」ぐらいでええんかな。ちょっと、母親がさっきからトイレの茶の間行ったり来たりしとんねん。ええ答えあったら、ぜひ、コメントなんかで教えてな。問2は「~参考書」または「~単語集」でまとめてみてな。問3は「塾のセンセ」と「〇●(生徒)」の会話、相談内容やその結果どうなったかを一文でサバいてみて。
▶じゃあ、See you. 母親が「白い豚が家の中を走り回っとる夢を見た」ちゅうんで昨日、宝くじを買ってみた。


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