日記⑥★★★「人生100年時代」に赤信号点灯★★★ ●ある研究によると、人間の適正寿命はそもそも「30歳~60歳」、厚生労働省の「令和元年」の「高齢社会白書」によれば、 世界が注目する「高齢化のモデル国」でもある日本の「健康寿命」は世界に比べ、男性で約9年、女性は約12年も短い。 ●アナタが「独居老人」になって「生きる」ために欲しいのは、「金」ですか?「愛」ですか?それとも…
★★厚生労働省の「平均寿命」と「健康寿命」関係を見ると、2019年時点では、男性の「平均寿命は81.41歳」・女性の「平均寿命は87.45歳」、「男性の健康寿命は72.68歳」「女性の健康寿命は75.38歳」だ。
★★40歳を超えると、たいていの人間が体に「ガタ」がき始める。「高血圧」「糖尿病]「緑内障」など何らかの「持病」というものを抱え(have a chronic illness/ disease)ながら、働くことになる。薬を飲みながら、食生活に気を使い、好きなもんも食えん日々。「あの時、酒をのまんだらな~(これはまさに仮定法の世界やね)」「ラーメン、食える時に食っとくんじゃった」なんて言っても…もう後の祭り(①That ship has sailed./② The bird has flown.じゃのうてこの場合は、③The damage is done.やね。 まあ、自分の人生を祭りに例えて、④after the festival,~で「遊べる華やかな祭り(若い頃)の時を終えて」は、文脈によって「ぎり」で通じるんかな~)である。中学生、高校生の生徒さんは、①②をぜひ覚えてね。③は「もはや手遅れ」って感じ、④は通常は英訳としては「間違い」なんで注意してや。
★唐突だが、英語の表現に触れたところで、ここで紹介したい…「英語で読む村上春樹(NHKラジオ第2、2013年4月~2017年4月2日まで)」という番組があった。大人気作家の「象の消滅」「かえるくん、東京を救う」「眠り」「四月のある晴れた朝に100%の女の子に出会うことについて」「パン屋襲撃」「バースデイ・ガール」など比較的短めの小説を扱い、翻訳者は、「TVPeople」以外が「ジェイ・ルービン」、「TVPeople」が「アルフレッド・バーンバウム」。
・原文も、英訳も実際に「朗読」で聞け、「表現」「文法」「解釈」などの解説あり、「翻訳家」などのエッセイも載っていて、大変、勉強にになった記憶がある。現在、どうやら、「TVPeople」の番組の一部が今でもネットで音源が聞けるようだ。NHKの「古典講読」みたいに「徒然草」や「蜻蛉日記」にように検索すればボンボン出てくれれば「聞ける」のに…。再放送でもええんでやってくれんかな。
・NHKもぼさーっとしとらんと、「コロナ禍」にTV版「中学生の勉強室(ラジオでもええけど、前も書いたが、映像がないと分かりにくい「教科」や「単元」があるんでな)」でもやればよかったんちゃうか。全国版「共通TV授業」や。国民に見直される大チャンスやったと思うけど…(「中学生の勉強室」については『日記④』で触れとる、ぜひ読んでみてな)。各教科、評判の教諭の授業を画面を通して受けられる、それこそ生徒の質問や補講を各ガッコのセンセが担当すればええ。センセも「授業」を受けることになるけど、慣れないオンライン授業するよりはマシやったんやないんか。「全国統一定期試験」なんて実にオモロイやんか。同じ問題を全国の中学生、高校生が決まった日に解くんやで。ま、そこまではいかんでも、全国の「学力差」認識、意識改革にはつながったと思うけどな。
★ついでに、もう一つ。「ビジネス英語」の「The Writers’ Workshop」も、自分の第一言語を「別の言語で表現する」ということを考えさせてくれる素晴らしい「講座」だ。こちらは、「ビジネス英語」、テキストの後ろに毎月掲載される、「小説」や「エッセイ」などさまざまな「日本語でかかれた文章」を「英訳」し投稿された英文を「佐藤昭弘」先生が「最優秀賞」など投稿の訳を評価するとともに、「参考訳」を出し、その後、日本語の「一文一文」解説をしている、とても「superな講座」である。何より、「日本文」から「英文」にする際、「不自然」な英語を指摘してくれ、理由も解説してくれている。毎回、ジャンルの違う「文章」を扱っているのもありがたい。この講座だけでも切り抜き、スキャンして取っておけばかなりの「お宝」になるで。
★「英語で読む村上春樹」のテキストは、シリーズ(タイトル)ごとでも、現在そろえて手に入れることはかなり困難。自分も聴講するために全冊購入したはずだが、何冊かなくなってもうた。ぜひ、興味のある方は音源だけでもチェックしてみていただきたい。
★中学校の国語の教科書にも載った「村上春樹先生」の「バースデイ・ガール」は、自分にとってもちょっとした思い出がある作品である。ある夏の日、高校2年の生徒が、「英語で感想文」を書かなければいけないと授業中相談してきた。当然のように、「読みたくない」「自分で書きたくない」というセリフを連発する「イマドキ女子」。「英語の勉強も一緒にできる、日本文も書いてあるで」と何とか説得して選んだのがこの「ラジオ講座」のテキストだった…「夏期講習」の時間を少し割き、毎日、交代で英語と日本語を音読し、質問をしたり、気になったところで立ち止まったり、お互いの感想をぶつけたり、メモったりしながら数週間で一冊読み終えた。あらすじで半分程度「荒らす(ごまかす)」字数稼ぎの「感想文」でも仕方ないかな、と、読み始めた頃は思っていた…が、結構、高校2年生にしては、「頑張ったね」程度のちゃんとした「感想文」に仕上がったと思う。ま、この話には後日談ちゅうか、オチが別にあるんやが、それは別の機会に紹介できたらしよ思います。
ちなみに「感想文」を書く時に、英語の「ブックレビュー」も参考にした記憶がある。結構便利なので「感想文」で困っている人は参考にするとええ。塾のセンセも、「そんなの自分で書け、塾で見るもんじゃないよ」というだけではさみしいで。参考になるもの位は、ヒント出したれや。その後「書いて持ってきたら見てあげるよ」ぐらい言うたれ。少しは英語、勉強するきっかけになるかもしれんやろ。
その後、彼女は英語の定期試験で「90点」台も何回か取るようになり、徐々に英語の成績も「9」「10」を「ウロウロ」するようになったんや。こうなると、いやでも勉強する…プライドも出てきて「落ちる」のがコワなるわけよ。夏休み、毎日、英語と日本語で書かれた小説を読み、感想を書き出し、それを英訳した。そして一冊「読み切った」ことは、きっと彼女のええ「経験」になったと思うで。まさに、別の意味で「やればでける」ちゅうヤツやな。この場合は「Persistence pays off.」チュウ感じやな。
★★さて、話を戻すか…。政府がいくら「現役で働き続けられる環境を整え(create an environment for the elderly to work)」と声を大にした(say…out loud)として…ホンマに事情分かっとるんか?とマジで思ってまう。40代後半~50代なると、若い人よりも仕事ができないことを自覚(be self-aware that S’V’)し、また、会社からの「無言の戦力外通告(DFA「窓際」への降格ちゅうこともありうるので、あえて、メジャーリーグの言葉を比喩で出してみたで~)」を感じながら、毎日出勤している人たちが少なくない数、いるのではなかろうか。(塾の講師としての個々の学習能力、しゃべりの速さ(滑舌)の衰えなどが気になりだすのも、この頃が多いのではないかと思う)。
★塾の世界でも、「世代交代 ( generational change)」は当然、起こる。50代、60代まで、「正社員」として会社に必要とされ、かつ生徒に慕われるような「人気講師」はごく稀だ。
★一応、断っておくが、塾の講師だって、他の職業と同様、10年、20年、続けている人たちは、俗にいう何かを「持ってる」人たちなんやで。
★塾業界とは「教えるのが好き」「生徒に人気がある」「教えるのがうまい」だけでは長続きしない世界なのだ。「上司」「同僚」「保護者」「生徒」との摩擦もあるし、「仕事内容」には、「保護者面談」「自転車整理」「補講」や時間外手当のつかない「DM作成」「DM配布」「教務研修」「生徒が通塾、授業中、帰宅中に起こす事件の対処」など多岐にわたる。夜中の2時まで残って仕事していることなんてザラだった。
★だいたい、塾講師やガッコの先生の中で「自分が今教えている教科」を中学~高校~大学入試と「定期テスト」「入試」ですべて「満点」なんてヤツは、まずいない…いても「1%~5%」ぐらいやろ。しっかり「予習」したり、「苦手単元」を補ったりせんと、ぜったいに人には教えれんて。
★ちなみに、自分の入社時の講師試験、「学校へ行く」と「学校に行く」の「へ」と「に」を説明せよ、とか、「I is ninth.を訳せ」とか、「-×-はなぜ+になるか説明せよ」みたいなの、解いた記憶があるで。いきなり見たら、「ぎょっ」とするで、ホンマ。四字熟語の書きや日本語での説明、英語での説明なんかもどっかの試験でみたような気がするわ。
★中学・高校の勉強なんて「チョロイ」と思とるヤツに講師が勤まるはずないやん。「授業やって生徒とヨロシクやってりゃいんでしょ」なんて考えで応募してくるような講師だと、1か月持たない場合もあるし、必死に仕事をしようとして、研修中、コピー機や機材を滅茶滅茶にしてしまう「超メカに弱い」講師もいれば、せっかく採用したのに、生徒に「あの先生、分かりにくい」と言われてしまう講師もいたで。帰りに「オキニ」の生徒と一緒に帰っちゃったり(これは基本的に何があってもやったらあかん)、いつまでも自転車置き場で生徒と「じゃべったり遊んでたり(本人曰く、勉強の相談を受けていたとは言うが…)」して親からクレームが来る講師も実際に存在する。ある大手塾では、塾から生徒を引きぬいて、自分の塾を作ったつわもの?講師もいた。保護者の方は注意されたし。
…「他人の芝生は青く見える(The grass is always greener on the other side of fence.」とはよく言ったものだ。人は老若男女、「あの人の家は金持ちだ」「あの人は私より才能がある」「学歴がいいヤツはうらやましいよ」「アイツは何もせんのに勉強ができる」…人間でのは実に「ワカママ」にできとる。そう思わへん?
自分の教室の教え子たちは口をそろえて「塾の講師になるのは嫌だ、だって先生見てると大変だもん」って言うとったで…「ただ、教えて金もろとる訳とはちゃうねんぞ」ってとこやね。仕方ないやん、自分の生徒「ホンキでがんばるもん」。それに、応えるの、ほんまシンドイ時もあったで。でも、それが「業務」やねん。
★作曲家に依頼された楽器演奏(中学3年生の時のこと、これがなぜか時給換算としては今までの人生最高額だ)、魚市場(これはマジで合わんかった、一日で辞めた)、本屋(返品の際、付録がもらえるのが楽しみやった)、家庭教師(高校生の頃見てた2人目の生徒、引っ越しで中途半端になってしもた…今でも心残りや)、ラーメン屋(年末年始に急に呼び出されてキレそうになったで、ホンマ)、コンビニ店員(いろんな人がおったな~)、塾講師(実は、コンビニに来た客に「塾」にスカウトされたんや、なんて恥ずかしゅうて言えんがな)…自分も、いろいろ働いてみたがどの職業も実際にやってみなければわからないことは仰山あった。
★「コンビニ」だって、働いている店で「こいつ、使えるね」って言われるようになるのはナカナカ大変だ。
レジ回りだけでも、「挨拶」にはじまり、「レジの扱い」「袋詰めの仕方」「たばこの銘柄の暗記」「肉まんやアンマン、揚げ物の扱い」「途中集金(通常、レジの中には5万円以上の現金はおかない)」「袋詰めの仕方」「公共料金の収納代行」「宅配便の処理」「ATMなどに対する客の質問対応」「クレーム対応」など大変だ。2人以上いる場合は、これに時間で配送される「日配」「商品」の陳列・処理。「商品の前出し」「飲料の補充」「発注」「期限切れの商品の廃棄」など様々な業務をしながら、レジの対応をすることになる。自分が働いていたコンビニでは、メモを書いてポッケに入れながら仕事をしている人もいた。
「さぼることばかり」「楽することばかり」考えている店員は、一日で辞めてしまうような店だった…。まあ、自分は同僚に恵まれて結構真面目に楽しく仕事はしていたが…。あ、言い忘れたわ、コンビニであっても「客ウケ」は大切やで、気分悪い時も、大きな声でニコニコ頑張ってな。
この間、近くのコンビニで、昼間よく見かける「美人ママさん」店員が、普段入っていない「時間帯」におったんや。話を聞いてみると「次の人が来ないの」と言う。「大変ですよね」というと「だいじょうぶですよ~全然平気~」と笑顔で明るく答えてくれた。さすがやね。
だいたい、65歳、75歳と年齢が進む(as we get older/ as we people age)につれ、身体能力(our physical ability)、精神力(mental strength)、脳力ともに(brain function)落ちてくる(decline/ slow down)。70代(in their 70s)のお年寄りの何人(How many people in 70s)が思いのままに外出をし、外食を楽しめるのだろう。あるいは、好きなものを「ネット」で買い」「スマホやPCでの支払い」ができるのだろうか。80歳を過ぎたお年寄りのうち、何人が自分の足で毎日散歩(take a walk every day)…「everyday」だと『毎日の』になるので中学生・高校生は注意)ができ、買い物に出かけけられる(go shopping)のか。「自分の住所や名前(one’s address and name)」を正確に書き、税金や介護ケアなどの書類作成や契約ができるのか。もはや、働くどころではない人も多いのじゃなかろうか。
★★ところで…「高齢者向け」にどんな働き場所があるのか、少し、興味のあるところやな。
…ちょっとサイトをのぞいてみると「交通誘導」「スーパーのレジ」「警備員」「マンションの管理人」「タクシー会社の事務員」「清掃業務」…などが並んでいる。これは、本当に「高齢者」自身ができる仕事やろか、あるいは、やりたい仕事なんやろか。
★2024年、「アデコ」の調べによると、小学6年生の男子、「将来なりたい職業」は、「1位:サッカー選手」「2位:エンジニア・プログラマー・野球選手」「3位:ユーチューバーなど動画投稿者」「5位:会社員」「6位:警察官・ゲームクリエイター」 「8位:医者」「9位:公務員」「10位:乗り物運転手・先生」。
一方で、小学6年生女子は、「1位:パティシエ」「2位:先生」「3位:看護師」「4位:医者」「5位:会社員・美容師」「7位:アニメーター」「8位:You Tuberなどの動画投稿者」「9位:復職デザイナー」「10位:公務員」。
30年前と違ってきているのは、「プログラマーやゲームクリエーター」「ユーチューバー」「サッカー選手」などが入ってきて、「歌手(芸能人)」や「花屋さん」など見当たらなくなってきていることか。
★北海道では、「移住して農業をする人も増えている」とよく目にする(実際に北海道内の新聞では、移住して農業に従事したり、地産地消型の飲食店を経営するような話や、地元の農業高校が「商品開発」などという文字が頻繁に踊る)が…ひょっとして、今後、農業が儲かるようになっても、「小学生の将来なりたい職業」には登場せえせんのやろなあ…ちょっとさみしいな…「宇宙へJump作戦」がすでに世界中で始まっとる。50年後、100年後、「移住先の星」でうまい「コメ」は食べれるんかな~。新聞に「月でコシヒカリ」なんて記事が一面に載る日が来るかと思うと、それはそれで、ちょっと…こわない?
★余談ではあるが、やはり、職業に関しては、女子の方が「現実的」なんだな、と思てしまう。「スイーツが世の中から消えることはないだろう」し、「先生もAIに変わるまでにはまだ時間がかかりそうだ(教育で人間が対面教育で重要な役割を持つのは現時点では間違いない)」「看護師・医者(この先も間違いなく需要が増えそうだ)」。
★★さて、日々、転倒(fall down)の恐れを気にし、薬の飲み忘れ(forgetting to take mediceine)を家族やケアマネに指摘され(罵声をあびせられ?)、探しもの(he or she is always looking for something)が日々増えていく生活の中で、少なくとも「自分の望む仕事」あるいは「今までしていた仕事」を続けられない、それどころか、ご本人たちが容易にできると思っている「アルバイト」でさえ望めない高齢者が多いことは、一般的に「職業探し」の雑誌やネットをみても明らかである。雇う側の「企業の責任」もあったりしてなかなか「高齢者の」望み通りの働き口を見つけるのがむずかしいようだ。「高齢者」側にも「年金の壁」ちゅう問題もありそうやし。
★最近、アメリカ大統領選で、「某立候補者」が、マクドナルド(外国では「マクドナルド」と言っても通じないのは有名よな)でアルバイト(和製英語、通常は a part time job)をしたと言う話が話題になっていた。が、「ファーストフード」の店員だって、「数十分」の体験ではその厳しさ、難しさ、大変さは分からない、と思うんやが。「大統領候補」が「超短時間」バイトすることになった「マック」だって「その彼が働く数十分間」相当気を使った(pay mind to/ be considerate)に違いない…果たして「光栄」だったのか、「迷惑」だったのか…どのTV局でも言わなかったと思うが、「とりあえずホントのバイトの経験にはならないやろ」。ユーチューブの「××やってみた」の方が「投稿者の本気度」ずっと高いで。
★数年前、まだ東京で生徒を自宅で教えていた時のことだ。生徒の友達で10代の女の子が、「マック」でアルバイトしようとして応募した。が、入ったその店舗の「上司」が彼女の知り合いで(というよりは、仲がもともと悪かったか、この人の下では働きたくないと思たんかやと思うねん)、なかなか仕事がうまくいかなんだそうだ。1か月で辞めたと聞く。彼女が応募したのは、「駅前」の「マック」。仕事量も多い中、人間関係に気を使って精神的に参ってしまったんやろな。
「飲食関係だから俺でもできる」「稼ぎがよさそうだし、水商売をしてみる」「中学生、高校生の勉強なら教えられると思って塾講師に応募する」…ま、きっかけは何でもええけど…どの仕事も「稼ごう」とするならけっこう厳しい現実が待っているし、その仕事から「何かを得よう(learn something from~)」とするなら「本気(seriously)」で取り組む必要があることは知っておいた方がええ。
閑話休題。
★★健康寿命を迎えた後は、大げさに言うと、日常生活に困らない程度に健康で「まだまだわしゃ、いけるで~」という一握りの人間だけが、ちょっと働くこともできる「元気なお年寄り」だということになるやろな。
★たいていの「高齢者」は、病院に通い(go to see a doctor)ながら、健康寿命(Health Life Expectancy)に達する前後から「要支援(needed support)・要介護(in need of nursing care…いつものように、参考までに載せとるけど、英作文で使うときは、自分でちゃんと調べてな、アメリカと制度が違うとこもあって、他にも言い方あるとこや)」が必要となり、何らかの生きるための「支え」が必要となる。その先、平均寿命(life expectancy)まで生きられるとしても、男性も女性も病気と付き合い、ずっと何らかの「支え」が必要だということになる…結果、ほんの一握りの「おじいちゃん」「おばあちゃん」のみか元気に働くことができんのんちゃうやろか。
★★イリノイ大学シカゴ校の「S. Jay Olshansky教授」の研究によると、「将来、人間の寿命は100歳になる」のはかなりの低確率であると言うことだ。さらに、教授は「人間の自然な平均寿命は30〜60歳」とも述べている。
★考えてみると、「医療 (the medical technology/ medical advance) 」「公衆衛生(public health) 」の発達のおかげで、江戸時代と比べれば、確かに数十年寿命が延びたのは事実だろう。しかし、最近では、伸びが「限界」に来ているという。ずいぶん、長寿の時代になったとわしらは思い込んでいたが、「医療」や「公衆衛生」によって延命さているだけで、…「人生わずか50年(Life is short.)」と言われた時代と、「寿命」自体、そんなに変わってへんのちゃうの~。
★先日(2024年12月1日、NHK,8: 13 頃だと思うが )、「光の君へ」というドラマの中で大宰府の役人が「藤原道長」のことを「…栄華を極めても、病気には勝てぬ…」と「まひろ(紫式部)」のたちの前で、言っていたシーンを突然、思い出した。今も昔も「死を延期する」ことはできても、最終的に病気自体を克服し、「永遠の生命」を手にすることはできない。
★拒絶反応が少ない自分の細胞を使った「再生治療(Regenerative medicine)」が進み、「心臓病(heart disease)」も「ガン(cancer)」の新しい治療が日々話題になるにも関わらず…。自分たちは、病気とうまく付き合って生きていくことしかできないんやろか。医療や公衆衛生のおかげで、江戸時代、戦時中に比べ、「寿命」が延び続けてきたことに安心してきたために、自分が平均寿命までは生きられる、ひょっとしたら「100歳」まで生きられると、安易に考えてしまっとったんか。
★★さて、ここまで読んでいただいた方にお聞きしたい…「健康年齢が迫ってくる」時にアナタは何を望むだろうか。
今後の人生を考え、死ぬ前にしたいことを書きだしてみる人もいるかも知れない。
残りの人生を送るために、アナタがもっとも欲しいのは、「金」だろか、「名誉」だろうか、「地位」だろうか、それとも「一緒に生活してくれるだれか」だろうか…。
あなたは「死ぬまで家族のもとで暮らしたい」だろうか、それとも「家族に迷惑をかけたくないので施設に入る決断」をするだろうか。
★男性は70代、女性は80代になると、一年、また一年と、周りの知り合いが少ななってく…。毎年、11月末には、「喪中はがき」が届く。また、部屋を訪ねてくれる人も少なくなり、自分が訪れる外出先も減っていく。
★これは、自分の母の日常を見て感じたことだ。10年前は、電話で「今日はAさんが来た」とか、「買い物をしに『Iマート』に行ったよ」とよく話していた。
★母のもとに身を寄せて早2年になるが、「年賀状」は毎年減り、冬は、危ないので外に出たくない、と言うようになってきている。
★時間を遡る。自分は、5年前ぐらい前に、教室を閉じ、マンションの一室で生徒を教えながら、帰る準備を始めた。
★「コロナ禍」の際、一度だけ、北海道を訪れ母に会いに帰った。その時見た光景が目に焼き付いて、今も忘れられない。具合の悪い日は、トイレに行く、洗濯をするのも食事をとるのもつらそうだった、特に、夜中、トイレに這って向かう母の姿は…北海道弁でいうというところの「キカナい」母が、全身全霊で体を動かす生き様だった。「息子」が帰ってくるまでは一人で頑張るのだ、という決意をそこに見てしまった…母は、自分が高校生の頃から「身体障害者」手帳を持っている。目が不自由なのだが、高校2年の時からずっと、僕の人生を女手一つで支えてくれた。10年ぐらい前までは、困っているそぶりも息子には見せなかった。「北海道」では、「キカナい」と言う言葉は、時に自身の自慢や自分への誉め言葉として使われる。例えば、「あんな雪の中、よ~く歩いて帰ったな」「私、キカナい(そんなに弱い女でないよ)からね」、てな具合だ。
★★「これは、帰らなければいけない」と直感した自分は、東京に帰って準備を始めた。考えたのは、このまま帰っても、親孝行もできないし、介護もできず、何の役に立たない、ということ。母を「介護」しなければならない。そのためには、今、東京で今受け持っている生徒の受験を成功させるまでの期間、自分自身が母のために、そして自分のためにも「修行」するしかない…。
★帰って、母を「介護する」と同時に、「独居(一人で暮らし生きていく)」準備をしなければならない。一人で暮らすこと、となるとやはり「衣食住」が大切だ。自分もすでに、高血圧、腰痛、緑内障などの持病がある。病気とつあいながら、生活のリズムを作らなあかん、とまず考えた・
★「70」を超え、「紙おむつ」をしながら「わて、大学に誘われたこともありまんがな」「数百名生徒がいる塾の副教室長でした」って胸を張って言っても、何とも締まらないし、そもそも自慢どころか虚勢にすらなっとらん。最悪「町内でいばっている」だけ、「口うるさい」だけの「ジジイ」にはなりたくない…「70」「80」になって「過去の栄光」にしがみつく自分ほどみじめなものはないだろう。
★ヤバい、もうそんなに時間がない…そうならないために、健康面、精神面もケアを始めなければならない、と。
★★できることから始めるしかない…とりあえず、炊事、洗濯、掃除をし、ラジオ体操を毎日することにした。それまでの人生、「片づけ」が大嫌い、部屋は汚れ放題、自分で料理なんてほとんどしたことのない男にとっては、それは「一大決心」だったんよ。
★朝起きたら、「ラジオ体操」をする。一日1食は必ず、自炊する。「ポテトチップス」を食べない。これは高血圧対策。生徒が来る日は、午前中、必ず掃除機をかけ、部屋全体を掃除、整理整頓する。天気の良い日は布団を干す。午後は、その日来る生徒の「予習」「プリント作り」をする。授業後は、レシートや領収書の整理(当時は会計事務所の世話になっていた)、日記をつける。夜、寝る前に、シャワーを浴びながら、その日着たものを手洗いで選択する。土日、天気の良い日は歩いて「遠出」する。
★気が付かんうちに、夜、出かけることが少なくなった。「オートミール」などを使って自分でおやつを作るようになり…ある日、皮膚科を受信した際、その医者に「あなた、血液検査、僕よりずっといいね」と言われた。
★今、母の家では、朝昼晩、三食、自分が作ることもある(とはいえ、おかずを作った日は、味噌汁をインスタントにするとかどこか適当に手は抜いている)。が、料理を始めた頃は大変だった。台所に立つと20分もすると「背中(back)」が痛くなる。置いてあった包丁でけがをすることが度々あった。こんなとこでも、自分が「やりっぱなしの人間だ」「片づけられない人間だ」と自覚させられる。
★もう一つ、必ずチェックしていることがある。それは、下にものを置かない「クセ」をつけること。いわゆる「転倒防止」にもなるし、母や自分のように「片付ける」のが下手な人間は、実はこれが大事なことに気づいたんや。自然にある程度「整理整頓」をすることになるし、掃除機もすぐにかけられる。
★「料理をする」ことは実際、勉強にも通じる部分がある。献立に合わせた材料の買い出しに始まり、材料の下準備、切りもの、調理、実食、片づけまでがセットになっとる。料理にも「recipe」の予習が必要や。「やりっぱなし対策」にも「失敗の克服(最終的にどんな料理でも食べなあかんし、最悪、捨てることになると自分が責任を取ることになる)」にも「最低限、適当に作ること(勉強だと、苦手な教科もここまでやる、という線引きにつながる)」にも「創意・工夫(手順だけではなく、味のアレンジも考えられられるにようなる、まあ応用力の一つやね)」にも効果がある。「おいしい」ことは「自分への報酬」でもあるしな。
★東京で「一番だし」をどうしてうまく作れなかった時期があってん。何回やっても自分の思ったような味にならず、腹が立って…ついに、あきらめて「そば」だけは「外食」していたんや。その後、いろいろなメニューに挑戦し…完全に「邪道」だと叱られそうだが…あるとき、「そば」を湯の中にinするときに、試しに(tried adding Japanese dashi powder)「カツオだし」を入れてみたんや。これに、好きな市販の「そばつゆ」を加えることで、今は、トリマ、まずくない「そば」を自宅で食べられるようになった。
★自分の散歩は、時に「10km」をこえるときがある。どこぞの駅、どこぞの街まで行き、そのまま帰ってくることもあれば、「買い物」をして帰ることもある(買い物袋を長時間持つと腰が痛くなるので、買い物はなるべく控えることが多くなったが)。
★普段、歩いている道でも、季節や時間帯によって全く知らなかった風景がそこに出現する。「歩ける」ちゅうことを楽しめるうちに「歩こう」と思い、多少つらくても、出かけたらそこまで行く、と無理やり足を動かすようにした。
★よく、塾に訪ねてきてくれた70代の「教材屋」のAさんの言葉を思い出す…「今、女房と旅行に出ているんだよ。この間は利尻富士を見て来たよ。いや~よかったよ。俺もさ、いつ歩けなくなるか分からないからね」と笑いながら話してくれた。元気だろうか。
「世の中」、金で買えないものは、「過去」と「健康」だけではない。
★確かに「金さえ」あれば、食事は「デリバリー」で何とかなるかもしれない。「通販」や「ネット」で買い物も済ませられるだろう。でも「食器」や「容器」、「段ボール」の片づけはどうするんや。「ゴミ捨て」は?好きな時に「ヘルパーさん」がそばにおるわけやないやろ。病院に連れて行ってもらえても、「自分の足で自由に歩く」「自分でバスに乗って好きなとこへ行く」「自分で食堂で好きなものを注文する」「思ったことを正確に自分の言葉で伝えられる」は?…思うようにいかん「いらだち」はどうするん…
★重い話になる予感がするんで、深くは踏み込まんけど…「過去は変えられん」。すべてを背負って生きるのが潔いと思うねん。例えば今まで「落としてしまった生徒の顔」…自分は一生忘れんで。ホンマに何もできんけどな、報告してくれた時の顔、忘れへん。
なぜか、自分の塾では、高校受験で失敗しても、塾、やめん。「大学入試」でリベンジや、ってそのまま通ってくれた。センセのとこで頑張るよ、その一言は…うれしくもあるが…「superヘビー級」よな…最高やったで、ホンマ、ありがとう。
★★困ったら「国」や「地方公共団体」に頼ればいい、「施設」に入ればいい、は「今」の段階では、僕の「答えの選択肢」にはない。今日も明日も…母の手を引き散歩して、大嫌いな「片づけ」「掃除」「洗濯」との戦いは続く…。
★★★「今日の一冊」…「トピック別エッセイの書き方:POINT BY POINT 石谷由美子(南雲堂)」★★★
大学受験生の「英作文」を教えているときに使った教材。いくつかの「トピック」を扱かっていて、最初に、日本語訳と、トピックにに使える英文載っている。「動詞の穴埋め」の形にはなっているが、英文の組み合わせで、200字以上のエッセイが書けるようになっている。「大学生用」の教材だと思うが、高校生にも書きやすい、理解しやすい英文が並んでいる。エッセイを支える「展開」部分、「結論」部分の例文まで勉強できる優れもの。トピックも幅広く掲載されている。
例えば、「いじめ」のトピックでは、
「Introduction」で①~④と4つの英文が挙げられている。その中の②を選んでみる。「科学技術の発達により新しい形態のいじめが出現している」…
次は「Types of bullying」。8つの英文が載っていて、先ほど選んだ②の例文に合わせ、「加害者は友達と携帯電話で中傷メールを交換する」を選ぶ…
続いて「Causes」では4つの英文が紹介されていて、その中から「コンピューターの発達によって人間関係を築くことの下手な子供が増えた」を選ぶとつながる…
続く「Solutions」では、4つの英文が紹介され、この中から「子供たちに、いじめられるとはどういうことかを教えるべきである」を選ぶ…
最後の「Conclusion」には3つの英文が載っていて、その中から「自分がされて嫌なことは他人にもすべきではない」を選ぶと
「まとまったエッセイ」の骨格が完成するしくみになっている。数通りの組み合わせで「同じテーマ」で複数のエッセイが完成可能である。繰り返しになるが、見開きのページには、英文も和訳も載っている。自分なりの文章を考えるときのヒントにもなるだろう。
「答案構成やそれに役立つ表現」「演習問題」も載っている。少し、教材としては古めだが、「英作文」のみならず、「エッセイ」を書く際の手助けとなる一冊だ。
本体自体はアマゾンでも入手可能。難点があるとすれば、「解答」がついておらず、また、入手しにくいこと(自分も解答はどうにか手に入れたが(解答がないと気持ち悪いやんか)、解説付きではない)。購入の際は、必ず、「解答あり」か「なし」か確認することをお勧めする。
見開きの「動詞の穴埋め」に関しては、学校の先生、塾の講師であれば問題なくデキるレベル。中高生は「先生」に添削してもらえば「英作文」の練習用として使える。「3文程度の英文ならできるけど」みたいな人にピッタリな一冊。英作文の幅を広げてくれる。
※ここまで、読んでくれてThanks です。また、次の記事でお会いできると「おおきに」です。また、一週間ぐらい、これから修正・直し・付け足し作業に入ります。いつものように「変わった部分探し」をお楽しみください。したっけ!
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