日記⑧みんな、よく「 / 」使うよな、けど、ホンマに自由に使いこなしとる?
★★★中学生・高校生のみなさん、塾講師の皆さん、元塾生の皆さんも、いつもブログを読んでいただいている方も…お晩です!「塾講師、寝る前ラジオ英語」の時間でおま。講師の「竹達千賀」です。今日は、寝る前にちょっと「アナタの知らない素敵な並べかえ(整序)の世界③!」で省いてもうた「SVC」、時間が許せば、特に「be動詞」系の「VC」や「/ 」について皆さんと一緒に考えてみたいと思っとります。★★★
★★その前に、最近、北九州で、将来のある中3生が塾帰りに悲惨な事件に巻き込まれた事件、亡くなってしもた女子中学生に心からお悔やみ申し上げるとともに、男子中学生の方には、一日も早い回復を心から願っている、ということをお伝えしたく思います。
・夜とはいえ、割と、まだ人通りがある時間帯に、塾帰りの中学生が、老若男女問わず行くファーストフードの店で、無差別の通り魔的殺人(まだ確定ではないようですが)と言う事件が起こり、防犯カメラが設置され、目撃者もいる店内で刃物を使用し、犯人がなかなか捕まらず、事件発生から5日後の19日になってやっと40代の男性が逮捕されたということに…本当に、驚きをかくせません。この国の将来のためにも、マスコミの方も、警察の方も、政治家の方も、教育関係の方も、塾業界の方も、全力で事件解決とこれから先の地域社会の安全、子供たちの心のケアに尽力していただきたい、と思っております。
自分自身、塾講師をしていたときに、毎回、授業後「まっすぐ家に帰るように」と生徒に伝えていたことを…再度、考え直すきっかけともなりました。
塾と言うのは、特に、「受験生」の学年の授業に力を入れ、授業時間も増やす、それに伴い、授業の終わりの時間も遅くなる傾向にあります。もちろん、塾の収入を「受験学年」で増やす、という目的(特に「講習会」で赤字分を一気に取り返す慣習)もありますが、実際に、「プロ」として「合格」させるためには「時間数」を何時間増やしても教えたいことがまだまだある、というのも現状です。
先日、やはり、お子さんを持つお母様と話す機会がありましたが、少しでも塾にいる時間を増やし、見てもらいたい、とおっしゃっていました。
最近は、「大学全入」などに伴い、「受験戦勉強をもてもらいたい、というお考えの争」と言う言葉は、「中国」や「韓国」にお株を奪われた状況ですが、「塾の存在」や「塾の経営方針」また「勉強だから遅くなっても仕方がない」「働いているので塾に預けると安心」という思いなどを含め、「子供を『夜』塾に通わせる」ということを立ち止まって「熟考する」時期に来ているのではないかと思います。
塾は、長い間、「受験」の勉強のためだけではなく、中高生の「夜の社交場」という日本の文化であったと、自分は認識しています。「集団授業」が全盛期だったころを振り返ると、自分が通っている学校以外の生徒たちとの交流があり、教室にはライバルがいて、友達がいて、勉強だけではなく、「推し」の情報交換をする、遊ぶ約束をする、普段はおとなしい生徒が塾では積極的に授業に参加する…
そこには家庭や学校とは「別の顔」を見せてくれる生徒たちが確かに存在していました…なんとなくですが…「生徒の笑顔」が塾から消える日が来るかもしれない…と思うと、とても切なくなる…別にその時代が良かったとは申しませんが…「無差別」「衝動的」「刃物」などが新聞に踊る「最近の事件」に小中学生が巻き込まれいることを考えるとき、日本は、安心して子供を塾に通わせることもできない、とても安全とは言えない国になってしまったのだなあ、と。
塾生の「帰宅時」に塾がどれだけ「責任を取れるか」、と言われると難しい問題だと言わざるをえません(今の事件ではあまり触れられることはありませんが、9時、10時まで生徒を預かる塾としての対策もこれからは必要になってくると思います)。
一人一人を家まで送迎可能な力のある塾は稀だと思います。ただ、私見ですが、終業時と自転車置き場での「まっすぐ帰りなさい」と言う声かけは、生徒の安全に対して、ある程度の効果と、ひじょうに大切な役割を担っている、と思います。
生徒が、家と別の方向に自転車を走らせることもしばしばあり、「誰んち帰るねん、おまえ」とか、「昨日、家と別の方向に行ったやん、密会デートはええけど、夜でなくてもええやろ」とか声をかけ生徒に確かめることもできます。
最近では、「シルバー」の方が自転車整理で活躍することが多い塾業界ですが、実際の生徒の「寄り道」などの動向を知るには、自転車置き場で「講師」が声掛けをした方が効果があるのではないか、と個人的には考えます。自分はよく、自転車整理の後、珈琲を販売機で買うついでに、近くのコンビニ、公園などを巡回し、生徒がいるかいないかを確かめていました。
自分が、「塾選び」の一つの手法として、「自転車置き場」の観察を挙げるのは、「塾」の先生や通っている生徒の姿、その塾の生徒管理や部外者侵入時の対応などの様子が分かるからです。
一方で、塾の「自習室」使用も、結構「問題」が起こることがあります。「騒ぐ生徒」「他の生徒の勉強の邪魔になっている子」をどう扱うかも講師の腕の見せ所です。
「うるさいから帰れ」と言うのは、簡単ですが、生徒によっては家で一人で過ごすのが嫌な子や帰り道が怖いと言う子も中にはいます。一歩間違えると、9時、10時過ぎに、誰もいない家に帰るよう、その子を塾から追い出すことになりかねません。当然、親は我が子が塾で真面目に勉強していると思っています。連絡できたとしても、親がすぐ迎えに来られる状況だったり、家で子供の帰りを待てる状況ではないことも多々あります。
「うるさいよ、君たち。い~い、白板にオモロイ問題書くよ。他のクラス、今、授業中だからね。この問題が解けたら騒いでいいよ」とか「どれどれ、そんなに盛り上がるほどオモロイ問題なんか。じゃあ、先生も一緒に解くわ」と生徒の真ん中に陣取り、生徒をうまく勉強の方向に目を向けさせる、そんな講師が、最近本当に少なくなったと感じます。
おそらく、この事件をTVやSNSで知り、この事件を話題にしている「中高生」も多数いるでしょう。真剣に受け取る生徒もいれば、まだ、自分には決してこんなことは起こらない、別世界の事件だと感じている生徒も中にはいるかもしれません。
とくに、「受験生」のみなさんは、この先も、授業で塾の帰りが9時、10時近くになることがあると思います。大きな不安を抱えながらの通塾生活が続く中ですが、ぜひ、「自分の安全」についてよく考え、十分気をつけて受験期を乗り越えて欲しい。「安全を考える」ということは、「危険をさける」ということでもある、と自分は思います。まずは、生活のリズムを整え、外出の際は十分に気を付けるようにし、落ち着いて受験勉強に取り組める環境を作ってがんばっていただきたい。
大人があなた方を守れない社会にしてしまったことを教育に携わる一講師として、大変情けなく思っています。
無責任な言葉に聞こえるかもしれませんが、あなたたち若い世代が、この先「思いやり」や「安心感」のある社会を築き、「日本」と言う国の新しい「姿」を見せてくれるとを心から期待します。その一助になるかどうか分かりませんが、「一塾講師」から見たさまざまな経験を通して、思いのたけをブログを通してこれからもお伝えしていけたら、と思う所存です。
重ねて、若くして亡くなられた女子中学生の方に心からお悔やみを申し上げるとともに、男子学生の方の一日も早い回復ともに、受験を控えているのであれば、入試での第一志望校合格を心から願っております。
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★では、今日のテーマに行きましょか。突然ですが、みなさん、クレをパトラ(日本のクレオパトラって誰なんやろね)が突然言いました。「私は、美しいです。」と。この日本語は正しいでしょうか、正しくないでしょうか。
・実はこれ、英語だと「SVC」の第2文型なんですわ。今日は、「第2文型」でも、「be動詞」中心の英文を考えていこかな、思ってます。話し戻して、「私は美しいです」が、日本語で合ってるかどうか問題な。これ、「形容詞」に「です」をつけるかどうかで問題になっとるのよ。まあ、まだ、「ダメ」派が多いみたいやね。ま、「ら抜き」言葉も、明治以降が取り上げられることが多いけど、明治以前からあったらしいちゅう説、どっかで読んだことあるで。言葉ちゅうのは時代とともにまさに、変化するものよな。
・英語に直すと、「I am beautiful.」…クレオパトラなんやから、おそらく100歳になっても「I was beautiful.」とは言わんよな。「過去形」なら「私は美しかった」でこれは日本語ではなんも問題ない、「形容詞(かろ・かっ・く・う・い・い・けれ活用からの)過去の助動詞「た」(たろ・〇・た・た・たら・〇)の接続はOK」なんよね。なんや、国語の授業みたいになってきたな。でもな、この「た」、ひょっとしたら、日本語教えとる日本語教師の方が、ガッコや塾のセンセよりメッチャくわしいかも知らんよ(参考:「文法と意味Ⅰ」尾上圭介著に「た」のくわしい解説載っとるんで興味があたっらどうぞ)。ごめんな、こんな時間に「活用」の授業なんて、…みんな、寝てまうやろ!おい、そこ、寝たらアカンで!ここからが本番なんや。
・「I am beautiful.」を「中学1年生」に訳させると、結構な生徒が「私は美しいです」って、かえしてくるな。これ、実は、誰に当てるかも大問題よな。「男子」に当てるとちょっとって感じやし、「女子」に当てるとなると…ますます考えてまうよな…。
・ま、日本語でも言う人が多いのやから、この「美しいです」ってやつ、逆に英語で利用しない手はないよな。別に答え、「私は美しい」でもええんやけど。
・あのな、英語の時間の方が(間違って)「です」をつける生徒多い説に自分は1票を投じるで。根拠は、「is/am/are」を「~です」って教えとるからや。「I (S: 私は)am (V: です) beautiful(C:この場合は形容詞「美しい」)、な、白板、黒板に「SVC」ってふって書くと、分かりやすいやろ(この分かりやすいは2つの含みがあるで~、ってまだ国語の勉強引きずっとるわ)。「ていねい」に見えるこの書きかたが、「私は美しいです」って中1生が答えることにつながっとる、と自分は推理しとるんや。これ、まさに「異言語間ショック」よな。
・実はな、「be動詞」には意味がない、ちゅうセンセも世の中にはおるんよ。いずれ、「be動詞」は消える、なんて豪快な説をおっしゃるセンセもおるし…。ま、今回は置いといて…。
■でもな、「(V)動詞が(be動詞系)」、呪文だと「主語述語・人ものこと/状態」の訳は、この「~です」間違いをうまく利用して「VCセット訳」がお勧めや。「C」に入るのは「名詞・形容詞」な。
・「Tom is a teacher.」 日本語だと「何は何だ」(これ、分からんヤツ、困るで、ホンマ、小学校の教科書復習してな~)、「とムは/ 先生です」となる。日本語の講座ではないけど、一応触れとくで。「名詞+だ」はOKやからな。だとすればや、英語も「VCセット」にして「Tom / is a teacher.」の「is a teacher」を一気に「先生です」ってとらえた方が「訳しやすい」で。日本語だとこの部分がまさに述語やしな。
「I /am sick.」…「私は/具合が悪い(です)」、これは「何はどんなだ」、呪文なら「主語述語・状態」な。主語の状態や様子を説明する文になる。
「You /were a teacher.」…「あなたは/先生でした」「あなたは/先生だった」、ま、普通の「過去形」の文やな。
「He / is angry.」…「彼は/怒っている」
「Mary /will be a good teacher.」…「メアリーは/いい先生になるだろう」、「is/am/are」の未来形は「will be」な。
上の例文の「緑」のとこが、「VCセット」や。
■少し長いのもいっとこか。
「Mary /is busy (in)doing her homework.」…「メアリーは/ 宿題をしていて忙しい」「メアリーは彼女の宿題で忙しい」…これは、「熟語 busy in doing」を知らんでも、分詞構文の知識がなくても意味は取れるで。「in」がある時は、「in」は基本、空間を感じる「~の中で、あるいは~の時」その中で「彼女の宿題を(doing homework)している」んや。ま、今日のとは、ちょっと系統違うんやけど‥。次な。
「The trouble /is that I don’t have enough money.」…今まで通り「be動詞 C」の前に「/ 」入れるで。前からでも「問題は/十分なお金がないことだ」訳せるよな。ちなみに「C」は長くなっとるけど、「that+文」がまとめてるだけやで。「that S’V’…that I don’t have enough money」。この「that S’V’~」は「S’がV’すること」ちゅう「名詞節」。呪文やと「主語述語・人ものこと」の「こと」にあたるのでこれが「AがBすること」になっただけや。特に問題なしやな。接続詞(that)がまとめるかたまりの「that」を外すと、
「I(が)don’t have enough money(十分なお金を持ってない)」→「that」でまとめてかたまりにすると、
「that I don’t have enough money(私が十分お金を持っていないこと)」→さらに
「/is that I don’t have enough money(私が十分な金を持っていないことだ/ことです)」と訳せばいいよな。
★接続詞の中の主語は「~が」で訳した方がうまく行くことも、「アナタが知らない素敵な並べかえ(整序)の世界」で一回触れてると思うんんやが、ここで再度、復習しといたで。
な、慣れれば「be動詞」の文、「VCセット」で訳すの、速いやろ、「セット」でな。
■次に、「be動詞系」の動詞(be動詞の位置に代わり入ることができ、主語を説明するSVCを作る動詞:大西先生の言うところのオーバーラップ、ちゅうヤツね)…look/ sound/ taste/ seem/ become/ get…とりあえず、「~に見える」「~に聞こえる」「~の味がする」「~のようだ」「~になる」あたりもこの訳し方、使えるで。
「You / are beautiful.(あなたは/美しいです)」の「are」を「look」にすると、「You / look beautiful.(キミは/きれいに見えるよ)」ちゅう、使用注意の危険な例文になる。「きれいに見える」ちゅうことは、「前ははどうだったん?」って切り返されるよな。これも例文としては「危険度レベル4」やな。女子に使うときは気ぃつけてな。女子は怒らせるとコワいからな。
「He / is a teacher.(彼は/先生です)」の「is」を「might be」にすると、「He / might be a teacher. (彼は/ひよっとすると先生になるかもね)」だわな。「may」の過去形「might」については「アナタの知らない素敵な並べかえ(整序)の世界!③」に載ってるんで、見てみてな。
■■実は、今日は、もっと言いたいことあるねん。これを通じて、何を言いたかったか、というとな、高校になると、「/」で異常に文をぶつ切りしだすのよな。キミら、日本語、全部「文節」で切ったら、意味、頭に入ってこんのんちゃう?文法だけではなく、多分、「訳したり、読みやすくしたり」するために、工夫して使うのが「/」なんやないのかい?
「読むときのリズムやイントネーション」「言葉同士のつながり」なんか、やりたい放題無視して、「S/V/O/Cのぶつ切り」っておかしいない?
「読むほう(音読・黙読)」の切れ目ちゅうのは、「主語の長さ(長い主語の場合、いったん動詞の前で切る、短い主語なら切れ目を入れずに一気にSVまで訳すなど)」や「述語動詞の語法」「接続詞のかたまりの前」とかいろいろルールがある。
もちろん、何が「S」で何が「V」何が「O」何が「C」なにが「M」か分かることは大切や。でも、入試本番でそんなことやとったら、長文、頭に入ってこんし、時間なくて読めんやろ。
結局、普段から「 / 」を自分で入れる練習しとらんし、「S」「V」「O」「C」も自力では正しく記号を下にふれない、訳は面倒なんて、英文の下にセンセが解説した部分しか書かん、こんなんで、自分たち、入試ホンマにだいじょうぶ?
きみたち、「I love you.」て「 / 」なんて入れんでも読めるやろ。なんでや。それ、考えないとダメなんや。
こんなん、なんぼ、日本語と英語と「語順」がちがう、というても、「 / 」要らんやろ。「なぜよ?」
それはな、「文が短い」からやろ。さらに言えば、「一目で一文が全部、目に飛び込んでくるから「 /」なんかいらないやろ」
ここからスタートしよや。
例えばや、「5文型」の基本的な文は、構造と訳し方をある程度知っとれば、主語述語の後ろに「 / 」または、「 / 」述語動詞の前に一つ、要れるようにして訳せれば、大分楽になるわな。「SV/…」または、「S/V…」な。
たとえば、「You made him angry.」なら、「You / made him angry.」とスラッシュ入れた方が、「make OC」が感じられるよな。「You/ made」でスラッシュ入れると、「あなたは作った・やった」が基本訳になってまう。「made him angry」のかたまりが目に飛び込めば、「彼を怒らせた」ってわかるよな。
一文が長い文をうまく読むコツは、「長い主語(主部…うるさい先生おるんで両方書いとくで)」「接続詞+文」や「前置詞+人ものこと」などのセットのかたまりを見ぬいて、「動詞の語法」や「構文」のルールに従って訳すことや。そうすることによって、語順がおかしいことに気づけば、倒置も訳せるようになってくるで。
左から右に「英文を読む視野(一目で理解できるかたまりを見抜く長さ)」を広げることや。「If you go there, I will go too.」なら、どこまで一目でクリアーできるかが問題なんや。[If you go there,]まで問題ないなら、スラッシュでなくてもくくりは一つでええ。「もしあなたがそこに行くなら」よな。後ろは「I will go too.」も中2ならスラッシュなしで「一目で見える範囲」や、問題なく読めるはず。「私もいくよ」だ。「もしあなたがそこへ行くなら、私もいくよ」が答え。
これを、If /you / go/ there,/ I / will go / too.…と切るのか、
[If you go there,] I will go too.…でさくっと済ますのか。
ま、一例やけどな、分からない「単語」で立ち止まらない、読み返しをしない読み方(時々何度もシャーペンで英文に線を引いては真っ黒にしとる生徒いるよな)は他にもあるんで、研究してや。
「 / 」は確かに便利や。でも、「基本」を理解して、目的別に自分の使い方決めて、きちんとマスターしようや。「入試」で使えるように。英語が得意な子、「 / 」使うのが苦手な子もおんねんな。習ったら、自分流に応用して使えるように工夫しよや。ごめんな、今日はちょっとだけ気分がのらんねん。1題だけ、参考に上げとくで。今日は英文解釈もどきの「和訳」な。
【竹立流スラッシュ英文和訳への道】の参考例を載せとくで。(2024年 鳥取県 超改題 大問4(2)より)
★次の文を「 / 」その他の記号を使って訳せ。
Have you ever used home delivery? It’s very convenient when you’re busy or don’t want to go out. But CO2 is produced by delivery and packaging materials. CO2 is warming the planet.
1文目: Have you ever used/ home delivery?
今までに使うたことある?/ 宅配を
2文目:It’s very convenient [ when you’re busy /or(you) don’t want to go out]. ※[ ]は副詞節
宅配って超便利だよね~ [ 忙しかったり、 / 外出したくない時にさ]
3文目:But/ CO2 is produced /by delivery and packaging materials.
でもさ / 二酸化炭素が、生産されるんよ/ 配達したりいろんなものを包んだりすることによって
4文目:CO2 /is warming the planet.
二酸化炭素は / 地球を温暖化させているんよ。
試訳1)宅配(デリバリーサービス)って使ったことある? 忙しかったり、外へ出たくない(事情がある)時、すごく便利だよね。でも、配達したり物を梱包することで二酸化炭素の排出につながるんだ。二酸化炭素は地球を温暖化させているんだよ。
試訳2)宅配(デリバリーサービス)って使ったことある? 忙しい時や外に出たくない時に便利よね。でも、配送したり梱包したりすることで、二酸化炭素が発生するんだ。二酸化炭素は地球温暖化の原因になっているんだ。
解説)
1文目:「have you ever 過去分詞?(現在完了の呪文:今までにしたことあるかever)」までは一直線。よく使われるのは、「今までにみたことあるか…Have you ever seen~?」「今までに聞いたことあるか…Have you ever heard~?」など。「ever」の右横に「used」が見えているので、「今までに使ったことあるか」まではすぐに出てくる。「home delivery(鳥取県の問題文で使用されている)」は、「宅配かデリバリーサービス」が無難な訳と考えた。
2文目 [副詞節内]の主語は『が』で訳すとうまくいく、のが普通。だが、この場合「you」は、会話中、または、目の前のクラスの人たちと分かるので、訳していない。直訳だと「もし、みんな(あなたたちが)忙しかったり、外出したくない場合」ぐらいか。母親が息子に向かって「When you go out, take an umbrella.」と言ったとする。この場合は「あなたが外出するときは、かさをもって行きなさい」と主語を「が」で訳すと実際うまくいく。「convenient(便利な)」は重要単語。「都合がよい」などの意味でも使われる。
3文目:「受け身の文」。「AがBされる」という日本語の主語述後に当たる前半部分を一気に訳す。「produce」は、「生産する」を受け身「生産される」でまずは訳出した。試訳では、「排出につながる」「発生する」、英語では、「discharge/give off/ create」なども「二酸化炭素がは発生する」と言う表現によく出てくる。訳としては、ここは、「(二酸化炭素が)出る」でも構わないと思う。後半部分「by」を使ったが、英文自体「when+文」で作った方が良かったと後悔している。「by~」は、「~することによって」、飛行機、船、トラック、乗用車いずれを使っても「排気ガス」が出るニュアンスを「訳」でだすのは難しい。「pack」と言う単語は「荷造りをする」などにも使えるので、覚えておいて欲しい。
4文目:「CO2 is warming the planet.」…短い文だが、ぜひ暗記して欲しい。「形」は「進行形」、「今まさに目の前で起こっていて、これから先も地球温暖化の原因になっている」と、現在進行形の「含み」と「醍醐味」を感じる文。「warm」はここでは動詞。この場合、「A warm B」を「原因→結果」にように訳すこともできる。「二酸化炭素によって地球が温暖化する」のような訳でもこの場面は通じる。「the planet」を「その惑星」なんて訳したり、それでもいいよなんて言ってたりしている講師に習っていたりするといつまでたっても「英語」は伸びない。今、何の話題を話しているのか、どこで起こっていることを話しているのか…話し手の「I」や聞き手(読み手)の「you」の身近で起こっていることでしょ…つまり、「私たちの地球」で起こっているってこと、「地球」以外ないんや。
※試験本番は、少なくても、数秒で意味を取る必要がある。と同時に本番では、「マーカー」や「色ペン」が使えない。ぜひ、中学生、高校生には、自分に合った「切れ目」を入れる練習、「記号」で工夫する訳し方を身に着けて欲しい。
■ホンマは、普段、教えるときは、スラッシュは使わんようにしとるんやけど、「囲みや下線の記号」など勉強不足なので、すぐに打ちだせないんや。これからも時々「/」を使うかも知れん。「読む」ときは、区切りで使うかもしれんから、突然出てきてもびっくりせんといてな。
問題、急きょ、作たんでミスあったら、かんにんな。
★★★今日の1冊「どんどん話すための瞬間英作文レーニング」森沢洋介(著)
今日は、小学6年生~中学1年生向きの本、1冊紹介したいと思いま。青い表紙の最初のバージョンがお勧めやで。2件目の塾で、小4生の面談の時に、「英検5級」をどうしても取りたい、と相談があったんや。試験2か月前。家で、「過去問」をしても効果が思わしくない、ちゅうことやった。そこで、この本を推したんや。
中1・中2・中3と確か英文が「文法」や「構文」別で、割とその頃の中学校の教科書で「習う順」に分かれて載ってたような記憶があるで。これって生徒、ホンマに助かるねん。自分が「現在完了」勉強したいときは「現在完了」の用法別に勉強できるんで。
ま、最近では「仮定法」とか、「現在完了進行形」とか教科書に入ってるので載ってない単元もあるけどな。そんなん、自分でネットからさがしてもええし、ガッコの先生や塾のセンセに作ってもろてもええよね。後述するけど、新しいバージョンの例文だけ、自分で書き込んだり、打ったりしてたせばええと思う。
「日本語→英語」「英語→日本語」を言えるようにするだけでなく、書けるようにすればもっと効果的よな。相談に来た小4生の生徒はもちろん「合格」したで。
いつもは、こいいう「丸暗記系」の本、あまり生徒に進めんのやけど、この本は、①教科書に載っている基本文と同レベル、または少しだけハイレベルなところがええ。②文法項目ごとにがほぼ学年順に並んでいるのが素晴らしい。③②の理由により、中学3年間分の勉強をいっぺんにデキる。④「CD」でディクテーションを行えば、「書く」練習もできる。⑤中学で習う文が言えて書けることによって英語の勉強が楽になる。
さっきも書いたけど、少し、年代が古い本なので、「新しい本」を買ってまうかもしれんが…買うなら、青のこの本と必ず合わせて買った方がええ。見比べたらわかるで、新しい本は「ただ、覚えればいいだけ」になってない。文法の説明がていねいに載ってるんや。悪くはないが、今日は「20文」だけ覚えよ、と思って暗記本に使う生徒にはちょっと英文と和訳以外が目に入って邪魔かもしれん。逆に新しい本から「仮定法」や「現在完了進行形」の例文をノートか紙に写す、PCに打って印刷するなどして「青本」にはさんで「完全版」作ったほうが賢いと思うで。
本屋で見て、実際、今勉強してる「単元」を見開き2Pやってみて、「英作」全部できる人は買う必要はない。逆に、半分ちょいできるようなら使う価値あるかもな。本屋で実物を確かめてから気に入ったら買ってみてや。
★いよいよ年末やね。みんないつもよりちょっとだけ、集中して、ガッコの授業、通てる塾の授業受けよな。では、また、次回。明日の元気のために!「Have a nice dream!」
※これからまた、「怒涛の直し」にはいります。いつもように「間違い直し」を楽しんでください。その前に、「メモ」で残していた部分、残したままアップしてもうた&削除すると同時にちょいタイトルも変更しました。アップした瞬間の記事読んでいただいた方、申し訳ありませんでした。
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