アナタが知らない素敵な「並べかえ(整序)」の世界!③

2024年12月22日

★★★Hello, there. 今日も、公立高校入試タイプの「並べかえ」をみていくで~。

★★★前回は、「述語動詞」の決定から『中1・中2』の基本文使って「並べかえ」を完成したの、覚えとる?

・まさに、勉強は積み重ねよね。「関係代名詞」だって、今まで習った「文」を2つ、「ルール」に従ってつなげるだけよね。「並べかえ」を「難しいからね」っていう前に、いままで習った文がすぐ「言える・書ける」ように指導するのが講師の仕事よね。「主格」「目的格」「関係代名詞の省略」を教える前に、合体させる前の「2つの文」、最初に当てて、「英作」にして、生徒が言えるかどうか確かめるだけで、自分が今まで教えた内容がどれくらい生徒が分かっているか確認することができるやん。「え、単語のつづり、確認できないって?」そんなの生徒が危ない、って思た単語、「この単語のスペル(スぺリング)言える』ってっ聞いて確かめたらいいがな。それが、塾講師のひと手間、「下処理」の「酒塩コショウ」やろ。

★毎年、中3生の「夏期講習」で生徒に言うてたんけど、「関係代名詞、ここは今までの総復習な」って。生徒たち、中1・中2・中3の前半に習った「英文」総復習しながら「関係代名詞」の勉強ができる、大チャンス(だって、今まで習うた2文をつないで1文にするわけやろ)。もちろん、「人ものことを後ろから文で説明する形(後置修飾、関係代名詞による修飾、接触節による修飾)」パーツも当然、作る練習するけどな。

★【関係代名詞節が形容詞節(名詞を説明するかたまりだ)ということと、形容詞節の時制のしばりについて

・どうも、教えるときに「関係代名詞節(関係代名詞がひっぱるかたまり)が名詞を説明する「形容詞の役割する」ちゅうことを教えんガッコや塾のセンセが多いようなんやが、「形容詞節」は、本動詞との『時制一致』のシバリ、基本ないんで。細かいことを他の節と比較して生徒にあまり考えさせない方がいいで。こっちの文は現在形です、こっちの文は過去形ですがこれを一文にすると…なんて説明始めると、生徒、大混乱するで。

でな、下の文は「時制」ずれとるけど、どれでも「〇」やからな。

「This is (現在形)the interesting book which Tom gave(過去形) to me a few days ago. 」

「This is (現在形)the interesting book that Tom gave(過去形) to me a few days ago. 」

「This is (現在形)the interesting book 関係代名詞の省略 Tom gave(過去形) to me a few days ago. 」

この文で、「時制を一致」をさせなアカンと思とる生徒が異常に多いで。塾で、この質問、毎年、何人かに聞かれるねん。だいだい、ガッコのワークでも時制づれとる問題載っとんのに、なんで生徒がこんな質問するんか、ちょっと疑問ゃで。

この英文で、名詞を説明する部分(関係代名詞のかたまり)は「形容詞節…

 この場合、the interesting book どんな面白い本か、を、

    後ろから which/that/ 関係代名詞の省略 Tom gave to me a few days ago)」で説明しとる訳や。

「数日前にTomがくれた本(過去のこと)」と言う上の例以外にも

「今売れている本(現在進行形)a book that is selling now」とか

「これからベストセラーになるだろう本(未来形) a book that will be a best seller」とか、

「どんな本(名詞)」かを後ろから「時制」のしばりなして説明できるのが「形容詞節」なんよ。

・【中学生には、ちょいムズなんで…英語が苦手な人は太字だけとりあえず読んでや】「関係代名詞」は「形容詞節(名詞を接続詞+(S’)V’~)」で人ものこと(名詞)説明する形なんで「副詞節(文中で副詞(M)の役割をする『接続詞+S’V’』)」や「名詞節(文中で(S)や(O)(C)の位置に入る『接続詞+S’V’』)」みたいな「時制」のしばりは基本ない。例えば「when S’V’の場合、未来のことは現在××形であらわす」わな。これは、「副詞節」。また、「SVのV(本動詞、述語動詞)が過去形の時、that S’V’の『V’』は『基本過去形』にそろえる(名詞節やso that構文の副詞節な)」なんてことは通常「形容詞節(関係代名詞節も含む)」では考えなくていいんで注意してや。

・混乱する生徒が多いので、一応説明しといたでで~。

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★★★木曜の夜に「プレバト」ちゅう番組みてたんやけど(おっ母のお気に入りの番組なんでな)、ガッコの先生ってどうやって「俳句」選んどるんやろ?確か、中学生、毎年俳句作ってたような気がするんやけど…。なんか、一定の採点基準あんのんかな。この番組、いい番組よな、「センス」「センス」言われてたものを「夏木いつき先生」が芸能人の俳句を通して言語化してくれる。辛口なところも魅力よな。

・ええことか悪いことかはおいといて、塾の講師って一度は生徒の俳句、手伝どうて、危うく、句集かなんかに選抜されるような目におうてるよね。当然、ある程度、手え抜いて作るんやけど(どんなに本気出しても俳人には絶対かなわんし、きばって句集なんかに選ばれても困るやろ…でも、なぜか、選ばれること、あるよね。

手伝どうた生徒から「センセ、ウチの俳句、選ばれた」なんて言葉聞くと、ぎょっとするわな。同じ手伝うのでも、親が手伝うのと塾のセンセが手伝うのとは全然印象も…罪の重さも違うのな。じゃあ、ガッコのセンセが自分の子供の俳句、手伝どうたらどうなるん?なんか、すっきりせんのよね

・2件目の塾に勤めたての頃、上司が、この子「俳句のセンスええよね」って生徒が詠んだ俳句見せてくれたわ。思い出すな~。あれ、確かに上手かったな~。やっぱ、中には、ええ俳句作る子おるのよね。「イヌ」が出てくる俳句やった。ただ、自分の心には残念ながら、深くは響かんかった、ええ俳句やったけど…覚えてへんのよね。

・まあ、世間では「横書き」の小説が出たり「英語」の俳句が「教科書」にのる時代やから、新しい形式やルールがこの先どんどん出てきては、くずれ、少しづつ変わってくんやろね(自分も横書きのルールには結構違反しとるけどな…ま、それなりの理由はあるんでわがままさせてもらうで…)

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★★★前回は、自分の「ラジオ英会話」の勉強法とか書いたような気がする。今回は、ちょっと高校生用の勉強の話、してみよかな、思うねん。そういえば、俗にいう「ネクステ」って本、今も持ってる高校生、多いんかな?言うて、大学受験の「ベストセラー」よな。これ、「英作文」や「並べかえ」を鍛えるのに絶好の問題集よな。「え、今、何んて言うたの?これ、文法の問題集でしょ」って声聞こえたんやけど…

★★自分の教室で教えているとき、東京都の私立高校で「ネクステ」を買わされた生徒がおったんや、まだ高1生や。この本、もともと、体系の勉強をを一通り終わった人向けっていうようにネットなんかでは書かれているよな。

★「小テストがあるんで見て欲しい。定期テストにも出るからって相談があったんで、どうせなら、この子、文法苦手なんで竹立お得意の「解説・演習プリント」作って「英文法」、この本使こて、教えしえてまお、思ったんよ。「英文解釈」もやが、(だいだい文章読まん子多いからね、今時は)、近年の傾向として、「英文法」を見て欲しい、ちゅう高校生、実に多い。

範囲は決まってたけど、ガッコのセンセ、ただの丸暗記で済ませんぞ、って、気合いれて、問題変えて出してくるんよね。作ったプリント、復習もせずに(ま、時間なかったかもしれんけど)答えを覚えてテストに向かったら、当然、悲劇が起こるわな。

毎週、「また、やられた~、今度は、全文並べ変えにされて、英単語も順番違った~」っていうんで、仕方ないわ、方針変えな、と思って、本人に言ったわ

…「何周」勉強してもかまわんのやけどな、とりあえず、英文、ちょっと覚えてみん?この本、実は、「英作文用」としても活用できるで確か、ページの下に「問題」になった文の「日本語訳」載っとるはずよなその和訳を「英語」で「言えて、書ければ」そうとう強者(ツワモノ)よね、って…

英作文や単語の勉強いっぺんにでける(当然、重要な構文、語法、単語、メッチャ載っとる)し、文法・単語・英作が1冊で勉強できれば「省エネ」にもなる。「小テスト」も答え丸暗記するよりは、少しは楽になるやろ。

入試問題を…いわゆる「言うて書いてる」うちに「覚えちゃった」現象になれば言うことなしや…またこいつ、時間かかることやらせるつもりや、って思うてる人、これ、無駄なことではないよ…ピアノの発表会でよく幼い子や小学生が「緊張して頭、真っ白になったけど、手が勝手に動いた」ってやつよね。入試問題を真剣に勉強しとる時点で「小手」「面」「銅」のような基本だけのうて、「抜き技」や「二段うち」「返し技」も当然、勉強することになる。なんせ、相手は入試問題や。本気で練習すれば強くなるチャンスや。

※ただ、基本の体系、英語で言うと、「英語の体幹」よな、これ身につけないで、いきなり応用の「空中浮遊」しようとする場合は、塾のセンセかガッコのセンセに必ず、自分の間違えたとこアドバイスもろてね、「単語だけ頭に入れて高校入試突破した」高1生が「ネクステ」使うのはちょい早いで。

★文法のセクションだけでなく、会話文のセクションも含めれば、おそらく、相当数の英文を勉強する訳やから、「あってた~」「まちごうてた~」で「まちごうた~、はいやり直し」で終わらせるの、もったいないで。センセに(   )の位置かえられたり、書かせる単語変えられたり、並べかえの単語の順番変えられただけで、できなくなるのは、どう考えてもホントの実力じゃないし、正しい勉強法ではないわな。どうせ、テストされるんやったら、「いつ、やるの?」はい、林先生出番でっせ~「今でしょ!」

高3受験生は全文「英作」までチャレンジしてみてや~。最強やで。

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★★★さて、そろそろ今日の一題に行こか。青森県の2題目な。今日も、改題して、バンバン説明していくで、一緒にがんばろな~。

★★本日のポイント…「SVOOまたはSVAB 第4文型」「助動詞の過去形は「過去」のことを表すだけではない」★★

ダッシュボード

・じゃ、始めるで。今日も1題をつめるで。前回と同じ、(2024年の青森県の大問2から改題から)

次の[    ]内の単語を並べ替え意味の英文を作れ。

(2)[him/ tell / can/ you/ that/ ?]

・ま、今回は「並べかえ」自体はそうとうな?改題にしたんで、かえって簡単になってまったが、解説する内容はかなり深いで。
★★じゃあ~~~解くで。今日は、まず「瞬殺コース」からや。
★「語順の『竹立』呪文」、「主語述語・人・ものこと」部分的に使うで。第4文型やな。代入すればおわりやな。

            「主語(S)/ 述語(V)/人(O)/ ものこと(この場合、情報)(O」や。
 代入するで。       You   / can tell  /   him   /   that.   
              ほ~ら、これ、疑問文にすれば答えや。

「ウソコケ」と思た人これ、述語の「can tell」を決めて、「ものこと」に「that」を置く。後は「him」は動詞の後ろしかない、「you」が主語、で、ハイ終わりやん。はい、5秒。後は解答欄に「疑問文」でしっかり答え書けばいいだけやん。答えは、Can you tell him that?(かれにそれを伝えてくれない?)」だてに生徒に「呪文」ちゅうて教えとる訳やないで。「公式」は覚えるだけでは一銭の価値もあらへん、使えて初めてなんぼなんや。勉強したい人はぜひ、使うてみてね。

★さて、「瞬間芸」が終わったところでガッツリめに解説、いくで。

★まず、いつものように、「時間」を「決定」する「述語」動詞から組み立てを考える。これは、「tell(現在形)」か「can tell(助動詞+原形)」な。で、今回も「接続詞(when/ because/ if/ thatなど)」がないので、この文の「述語動詞」は1つだけ、ちゅうことになる。だから、「can tell(助動詞+原形)」で決定な(述語動詞の「数」は、アナタの知らない「並べかえ(整序)の世界②」でも解説しとるんで参考にしてな)。

次に、この、「can tell」の「主語」をさがすと…「you」か「that」よな。教えるときに、これな、主語は「人」だからって限定して教えるセンセおるけど、「主語」になるのは、「人」だけじゃないで。決めつけたらアカン。「give」なんかは、「その本があなたにヒントをくれるでしょう」なんて、結構かっこいい文出てくるんよ。無駄なように見えるかもしれんけど、「主語」候補が複数あるときは、必ず検討することな。

★ここで、「that」を主語にすると、「That can tell」で「それは伝えることができる」ま、あるいは「それは分かる」とか「判断できる」ちゅう訳を出す人もあるかも知れん。で、「you」を主語にすると「You can tell」で「あなたは伝えることができる」または、「あなたは分かる、判断できる」となる。でもな、ここで、後ろの「?」に着目して欲しいんや、これ、疑問文なんよね。そこで「Can that tell~?」だと「それは伝えられますか」「そのことは教えてくれますか」みたいな文になると考える人が出てくる。一方で「Can you tell~?」だと、「伝えてくれますか」ちゅう依頼の訳も出てくるわな

★じゃあ、今度は「can tell(伝えることができる)」の後ろを考えてみよか。よくここで、「tell」は「他動詞」だから…ってべらべら話、始めるセンセおるけど、『他動詞って何』って生徒は完全に置いてかれてまう。「定着」するまでは、「毎回」触れるのが基本や。そうでなければ、文法用語使うのは最低限にしといた方がええ

ま、ここまでくれば、「Can that tell」「Can you tell」まではきとるんやから、残りは、「Can that tell you him?」か「Can that tell him you?」か「Can you tell him that?」「Can you tell that him?」の4つにしぼられる。まあ、この中で文法的に間違ごうとる文を外してもいいんやが…そうよな、いやよな。キミたち「語文訂正」も「super」苦手よな。

★ぼんやり「tell AB」ってあったよな、って思い出す子もいるはずやねん。だいじょうぶやYou は自信満々に「これって、第4文型の問題でしょ」って言ったまま「答え」を待つ生徒よりずっとええで(ただ、入試までには使えるように覚えてな)。「伝える」「伝える」だけでは、日本語でも意味わからんよな。「あなたは伝えることができますか」「あなたは伝えてくれますか」では分からんよな。そうや、「tell」の後ろは足りない情報、「誰に」「何を」伝えるんかいって話になるよな。

「足りない情報」は、「誰に(伝えるんか)」か「何を(伝えるんか)」やな。つまり、「him(彼に)ーthat(それを)伝えるんか」か「you(あなたに)-それを(that)伝えるんか」て考えるのが自然よな。となれば、「that」ではなく、どうやら主語は「you」らしい、となる。

★答えは2択だ。「Can you tell him that?」か「Can you tell that him?」や。

★ところで、この問題、見ただけで、「tell AB」ってピンとくる生徒もおるよな。「tell(伝える)」ちゅう動詞は後ろに、「tell A(だれだれ)B(なになに)」びったりつけて取れるタイプの動詞
いわゆる「SVOO」または「SVAB(主語- tell AB)」という「第4文型」ちゅうやつ

★しかも、この「tellAB」の「AB」の部分連結(これから『らぶらぶ連結』と呼ぶで)、間に誰も入るすき間ないほど「べったり」なんよね。ただし、必ず~に・~をの順番でなきゃダメなんよ。逆の順番にし並べてまうと、間に「to」が必要になるんや。
つまり、英文にするとき「tell (なになに)(だれだれちゅう順番(を・にの連結の順番)にすると、じゃまものの「to」が入ってきて、もはや、『らぶらぶ連結』はできなくなる

当たり前よな、英語は「語順(配置)」の言葉なんやから順番が入れ替わった「を」「に」連結の形はもはや「第4文型」ではなく、「第3文型 SVOM」なのだよ、ちゃんちゃん…。

★【軽くSVOO⇔SVOMの書きかえの話
下の例文は、左が「第4文型」で右が「第3文型」や。
 He gave me a present. ⇔He gave a present to me.(彼は私にプレゼントをくれた)…文末焦点の考え方を使うと

 左が「彼が私にくれたのはプレゼントだ」、右が「彼がプレゼントをくれたのは私(に)だ」となる。

・ま、訳はガッコで書きかえで(≒)で習ろてんなら今は訳は「彼は私にプレセントをくれた」で同じでもいいよ。左が「第4文型 SVAB(SVOO)」で右が「第3文型 SVBM(SVOM)」な。

・左の「第4文型」の方は。「me a present」の部分が『らぶらぶ連結』よな。一方で、「第3文型」の方は「a present to me」と、「a present プレゼントを」が前に来て、「to me」と「to」が「me」をまとめてかたまりを作ってるわな。

・ちなみに「第4文型」ここは「SVAB」でいかせてな書きかえなどの語法の説明をする場合 『S・V・Aに・Bを』の方がやりやすいんでな)」

「第4文型」から「第3文型」に書きかえるとき、「S V B をto Aに」「to」を使うタイプと「S V Bを for Aに」「for」を使うタイプ、迷う人いるよな。ま、他にも「of」を使うタイプなんかもあるけど…。中学で絶対に覚えておいて欲しいんは、「buy」「make」「cook」「choose」は書きかえで「for」を使うちゅうことや。
          〈下の「私の母は、メアリーに朝食を作ってあげた」を見て欲しい〉
(らぶらぶ第4文型) My mother(S)cooked(V)Mary(Aに)breakfast(Bを).
(第3文型 SVO for A ) My mother(S)cooked(V)breakfast(Bを)for Mary (Aに)

◇ま、通常の英語のブログ書く人は「第4文型⇔第3文型」が可能な「動詞」を載せとるんで、自分も下に一応挙げておくけど、実際例文に当たって覚えてな。さっきも言うたけど、〈to〉を書きかえで使う「動詞」は割と多いので、まずは〈for〉を使う「動詞」を、がっちりマンデー失礼(ちゅうか中高生みとるヤツほとんどおらんやろ)ガチで先に覚えた方がええで。

〈toで書きかえをする動詞〉give/ show/ teach/ send/ hand/ tellなど…相手がいて直接渡す、見せる、教えるみたいなのが多いわな。

〈for〉で書きかえをする動詞〉さっき出た buy/ make/ cook など…買ってあげる、作ってあげる、料理を作ってあげるなど、「for(~の間、期間)」のちょっとした「手間ひま」(例えば、買い物にいって選んで買う、朝食や夕食など時間をかけて作ってあげるなど)のイメージが感じられば、そういう風に覚えてといてもええかもな。

〈ofで書きかえをする動詞〉 askが代表選手。「Can I ask a favor of you?(お願いしてもいいかな?・ちょっと頼みがあんねんけど)」なんて文よく見るよね。

さて、問題、問題。この並べかえには「to」とか「for」とかがない、ちゅうことは、そう、「らぶらぶ連結」や。つまり、「Can you tell」の後ろは、「AにBを」「him(彼に) that(それを)」一択や。つまり、『Can you tell him that?』でこの並べかえは完成や。ふぅ~。

★【日本語と英語の違いから攻める】え、まだ、なんで「You can tell that him.」ではダメなのかわからん?だって、日本語に訳せるじゃん、「あなたはそれを彼に伝えることができる」でいいやん、って‥まだ思てる人。さっきも「らぶらぶ連結」の話したよな。

実は日本語ってな、順番いじっても意味通じる場合多いんや。
①「昨日/彼は/彼女/昼飯/おごりました。」って文考えてみよか。
②「彼は/昨日/彼女/昼飯/おごりました。」でもええし、
③「彼は/昨日/昼飯/彼女/おごりました。」でもイケるわな、
④「彼女/彼は/昨日/昼飯/おごりました。」も
⑤「彼は/昼飯を/昨日/彼女に/おごりました。」も
⑥「昨日/彼女/昼飯/彼は/おごりました。」…どう、まだまだできるで。入れかえても意味通じるやろ。

この文を「SVO1(~に)O2(~を)」または「SVAB、S・V・Aに・Bを」の「らぶらぶ連結構文」で書いてみる。これは、二つしかないんや。
「He bought her lunch yesterday. 」…「主語述語(SV)・人に(O1)・ものことを(O)・時間(M)」
                   He bought    ・her     ・lunch     ・ yesterday.
「Yesterday he bought her lunch.」…「時間(M)・主語述語(SV)・人に(O)・ものことを(O)」
                  Yesterday  ・he bought   ・her    ・lunch
※(M)時間・場所・条件などの説明は、文頭に置かれることも多い。この場合は「Yesterday」が先頭。

・どちらの文も「He/he bought her lunch」という「SVOO」の「文型」と言われる部分の順番は「ガチで固定」になっとるやろ。これを、
④「Her he yesterday lunch bought.」とか⑥「Yesterday her lunch he bought.」なんて書いても全く意味が通らんわけよ。完全に日本語に引きずられとるよな。

基本の語順、配置が英語ではすごい大事ってことよね。もちろん、「倒置」とか語順が変わるのもあるけど、まずは、「通常の語順」をマスターすることが肝(キモいちゃうで、肝心ちゅうこと)や。だから、「tell」のうしろは、「him that」になるわけ。

★【英語の「S」「V」「O」「C」と日本語の「て」「に」「を」「は」の話】…ま、以上、日本語とちゃうんで、英文は特に「S」「O」には「は」とか「が」とか「に」とか「を」とかがついてないんや
「Tom」を主語の位置に置けば、「Tomは、/ Tomが」ちゅう意味になるし、「you」を主語に置けば「あなた(がた)は / あなた(がた)が」ちゅう意味になる。
・一方で、「you」を「VO」の「O」位置に置けば基本、「あなたに/ あなたを/ あなたが」「Vする」と訳すことになる。「I love you. 私はあなたを愛しています」。「a book」を「O」の位置に置けば、日本語では「本を」「本に」と「を」「に」と言う助詞をつけて「意味」を取ることになる。「I bought a book at the book store near the station yesterday.(私は昨日、駅の近くの本屋で本を一冊買いました。)」
主語の位置に「A book」を置けば、「本一冊は」「ある一冊の本が」となり、「が」とか「は」をつけて訳すことになる。「A book written by a female author is a hot topic. ある女性作家が書いたある本が話題だ。」。

・主語(部)は「the book+分詞の後置修飾」のかたまりの部分。主語は「The book」だ。この文章は、「主語(S)述語(V)・人ものこと状態(C)」の第二文型だ。「C」の部分には、基本「名詞」と「形容詞」が来ることが多い。
※「VC」に話はまた今度したい思てます。

★【can tell him thatの語順をもう少し深堀りする】…「V(動詞)」の後ろに単独で人称代名詞が来るときは、「人称代名詞の3番目(me/ you/ him/ her/ it/ us/ themなど )かーself」なんや。これ、役に立つから覚えてな。

・「I-my-me-mine-myself」で考えてみよか。「I」は「主語」以外ないよな。「my」は単独では使えない「my friends」とか「必ず後ろとセット(ちなみにセットだと動詞の後ろに入ることができる)」で使う。「my」だけでは、おかしなことになるで。「Tom loves my.」じゃあ「トムは私の…私の‥私の…を愛してるの」になってまう。もちろん、「Tom loves my daughter.」なら「トムは私の娘を愛してるわ」でOKや。「My daughter」のように後ろの名詞とセットならOKやが、「my」だけでは動詞の後ろの「O 目的語」にはならんで。「mine」は一語で「私のもの」、それ以外には「a friend of mine」のように使い方も中学で出てくるわな。

残り、それ以外の「me」と「myself」が単独で動詞の後ろの「O 目的語」になるんや。もちろん、「ーself」には違う使い方もあるけど、ひとまず、「enjoy onself」なんかもこれで少しは理解できるやろ。

・さて、ここで、気づいた人、今日これ読んだかいがあったよな。そう、この問題の並べかえには、「to」も「for」もない。だとすれば、人称代名詞の「him」、「he-his-him-his-himself」の3番目の「him」、そうや「tell」の後ろに入ること、濃厚やろ。確かめとして、訳を考えると、「tell that him」では、「それに彼を伝える」になってまう。「tell him that」だと「彼にそれを伝える」になり意味が通る。やっぱり答えは「Can you tell him that?」になる

第4文型に感じる名詞・名詞が並ぶ違和感】これで、「I gave Tom a present.」の「Tom a present」に違和感を覚えなくなったかな。「えっ、まだ?」

・さっき、「SVBtoA」の書きかえのとこに「give」載せてあったやろ。今度は逆から行くで~。
I gave a present to Tom.」を「第4文型」にするんや。あ、そうそう、一つの動詞が一つの文型しか取れない、と思てたらアカンよ。動詞によっては、「第1文型~第5文型」まで全部とれる、オールラウンダーもおるからね「give」は「らぶらぶ連結」系もとれば「第3文型」も取れる動詞やで。

・でも、この文はどうみても「SVOM」で第3文型、「a present」と「Tom」の間には「to」がある。さっき説明した「SVB to A」の形しとるよな。「私はプレセントあげた」…この「を」「に」の順番を「私は彼プレゼントあげた」と「に」「を」の順にすれば「らぶらぶ連結」の「第4文型」よな。「a presentを」「to Tomに」の順番を「to」を取って入れかえると「らぶらぶ連結」、「Tom」「a present」にすればええんや。「I gave Tom a present.」これで、「私はトムにプレセントをあげた」第4文型バージョンの完成や。一つ一つ違和感をつぶす、これも大切な作業や。

「第4文型」では、「SVO1O2」の「O1」(SVABの『A』)の部分に、「人称代名詞」や「人」「人名」などがくる確率が高いことは確かや、並べかえの時は、「当てはめて、訳をして」確かめることやね。

だから、語順の「呪文」でも、「主語述語人ものこと」って順に一応なってるんや(最初は第3文型も気ぃ使こて「もの人こと」って言うてたんやけど、第4文型に敬意を表してかなり前からこの形になったんや、もともと、英作や解釈のための呪文やからな)

・ちなみに、「名詞」「名詞」って並ぶ違和感な、他にも「第5文型」「接触節」「同格」なんかがあるで。暇だったら「ググって」みるか、最寄りの塾のセンセまたはガッコノセンセにお尋ねください。よろしく。
★★★今日は、あと、一つだけな。どうしても「お願い・誘い」の「Can you~?」が出てきたんで、「助動詞の時制」の話をしたいんや。もうしちぃっとだけ付きあって~な。

・時間が押しとるんで、『倍速▶▶』でいくで。例文は今日の問題そのまま使うで。

★★【英語の「過去形」が演出する独特の感覚:助動詞の過去形
★先輩が後輩に「おい、ヤツにそれを伝えとけや」なら「命令文」で「Tell him that.」よな。

★これが、同級生あたりやと、もう少し相手に気遣うわな。「Can you tell him that?」もしくは「Will you tell him that?」…中高生のみんなが思てるほど、「will」は丁寧やないで。「アイツにそれさ、伝えといてくんない?」位だ。

★これが、年上の先輩に頼んで伝えてもらいたいときは、「彼にそのこと伝えてくれません?」となる。「Would you tell him that?」とか、「Could you tell him that?…これ、明らかにちょっと気ぃ遣ことるやろ。
「この相手との心の距離(日本語でも頼みごととかするとき、相手と距離とって言葉遣いに気ぃつかうやろ、その気持ち)を過去形」であらわすのが英語、も一度言うで、「心の距離」を「過去形」であらわすのが英語なんよさすがに「命令文」や軽めの「お願い」の言い方使って先輩の逆鱗に触れるわけにはいかんやろ

★もっと丁寧になると、「Would you please tell him that?」「Could you please tell him that?」と「please」を入れる。まあ、この辺になるとやっと「ちょっと丁寧な依頼」っぽくなる。さらに、丁寧な気持ちで言うんやったたら…「I was wondering if you could…」みたいな表現になるんよ。
「助動詞」の過去形を見たら注意せよ、みたいなこと高校生の参考書や問題集に出とるけど、これって「仮定法」のことだけではないんよ。

・例えば、「may(かもしれないな、ここはこの訳で説明するわ)」の「might」は「may」の「過去形」(時制の一致などでは助動詞は通常は「述語動詞」が「過去形」の場合、「過去に合わせた形」で使われる)やけど、「might+原形」は、「ひょっとしたら~かもしれない」ちゅう「現在」や「これから先」のことを思う「気持ち」を表すのが普通や。

基本、ホンマの「過去形やな~」ちゅうのを感じられるのは、自分は「would」と「could」ぐらいやな。上の丁寧さを「お願い(依頼)」や「誘い」の文では、「今の気持ち」や「これからの先の気持ち」を表してたけど、「would often do(以前はよく~したものだ)」とか、「~,but I couldn’t.(でも、)~したんだけどできなかった」ちゅう用法を見ると、ちゃんと「過去」を感じるよな。ま、これはあくまでも私見よ、私見。

★今日は、「倍速運転中▶▶」で、この辺はこれ以上、詳しくは突っ込まん。興味のある人は、最寄りのガッコのセンセ、塾のセンセにぜひ質問してな。最後に中学校の英語の教科書に載るようになった「仮定法」について、ほんのちょびっとだけ触れとくで~。

★結局、仮定法って「今こうならいいのに」「あの時こうすれば・しなければ」って…「実現してない、しなかったことへの(強い)思い(嫉妬、失望、後悔、願望・心配・不安)」などを表現する方法なんよね。つまり、「やっちまった」「こんなはずじゃ」「あれっ」でいう、現実との「心の距離を表す」のよ…つまり、「過去形」系統の表現な。「あの時、彼女に声をかけていれば、少しはマシな人生だったろうに…」とか。

「今~だったら~今なのに…(仮定法過去)」の心の距離を
「If S’ 過去形~, S 助動詞の過去形(would/could/should/ might など)+原形~」であらわすのであれば、

 「あの時~だったら~あの時だったのに(仮定法過去完了)」は当然
「If S’ 過去完了形(had 過去分詞)~,
   S 助動詞の過去形(would/could/should/ mightなど)+have 過去分詞~」を使うの、
 なんとなく納得できへん?ちなみにこの「have 過去分詞」は「現在完了」ちゃうよ、「助動詞」のうしろやから、当然「原形動詞の「have」+「過去分詞」な。ま、細かいとこやけど。 

よく「過去」の「過去」は英語では「過去完了」みたいなの聞くよな。この「過去完了」、「仮定法」でも出てくるよな。ようするに、「今~だったら、今~なのに」で、心の距離の「過去形」を使っちゃってるわけよね。じゃあ、「あの時~だったら、あの時~だったのに」の方は、「もう一つ心の距離を遠くしないと」、だよ。つまり、「過去完了」「助動詞の過去形+完了」ちゅう形をとる訳や

★ま、機会があればどこかで「仮定法」の問題はとりあげよ思います。そういえば…青森の(3)に「wish」を見たような気がするけど…。どないしよか、「あの時、センセに質問しとけば(仮定法過去完了)、答案用紙に答え書けるのに(仮定法過去)」なんて「ズレ」まで説明しとったら…「super大変」よな…書ききれん。明日から現行の準備せな…。

「仮定法」は、「仮定法過去」とか「仮定法過去完了」とかとにかく用語にふりまわされんようにした方がええで

■ながながありがとうです。本日はここまでです。

■高校生の人は、ぜひ、「第4文型」「give」の並べかえや英文を「入試問題」などでさがしてみてね。こんなカッコいいこと言えるんだ、って文、きっと見つかるで。

■今回は、数度にわたって書き直し(ほぼ全面改訂を繰り返し)たんで、かなり掲載が遅くなりました(まだ、ここから直しがはじまるんやけどね)。操作・設定など勉強不足でお見苦しいとこもありますが…とりま、書きたいことを書くのが最優先ちゅうことでやってま。緑内障などの影響で、細かい部分のミスが多いのが気になる方もいらっしゃると思います。すみません。できれば、「コイツ、まだ直してないやん」とか、「やっと気づいたか」とか「ここ変えたんか」など、楽しみながら読んでいただければ幸いです。

■また、ブログでお会いできるとhappyです。全国の受験生、夢をかなえてね。ばい・なら。