日記⑤ 英作文『新年のあいさつ』はSNS派?それとも『年賀はがき』投函派?」

2024年11月30日

  歴史をさかのぼれば、平安時代に始まったと言われる年賀状。定型の「年賀はがき」ならば、85円という一律料金で日本津々浦々に気持ちを届けらる…。その昔、特別郵便となり大ブームを引き起こし、『お年玉つき年賀はがき』発売、『干支や年賀のあいさつが印刷された年賀はがき』へと進化、とその歴史も調べてみると、なかなか興味深いものがある。

 今、SNSの発達、郵便物の値上がり(raise the price of ~)とともに「年賀状」を出す人が少なくなりつつあるも、「コロナ禍」下で(due to the coronavirus pandemic)、『20代(in their 20s)』の若者たちに意外にも人気があるとも言われている「年賀状」。中学~大学生時代、授業を家で受け(online lessen)、毎日のようにクラスメートや友人と学校で会えなくなり、部活で一緒に汗を流せない、日常生活でもマスクを着用しなければならない(must wear a mask/put on a mask)。それまでと比べると、『異常』とも言える社会の中で、20代の若者たちに『コミュニケ―ジョン手段』の一つとして「年賀状」が『若い世代』の心に響いたのかも知れない。

 一方で、今年は「大手ネット販売サイト」でも、ずらりと「年賀状じまいはがき」が並んでいる。これは…いよいよ実物の「はがき」で『年賀状』を出すという日本の慣習の危機なのか

 「年賀状」は、一年に一度、直接会えなくなった人たちに感謝や近況を伝えることができる…これが、数年ぶりで、いきなりSNSで「おめでとう」などとくると、こんなご時世だ、「コイツ、金に困ってんのかな」なんて怪しむ人も出てくる人もいるだろう。

 しかし、はがきの年賀状ならどうだろう、かなり久しぶりでも、まず「なつかしいな~」と言う感覚が先に来る人も多いのではないか。何かしら、そこに「手書き」の字が持つ「許容性」なんてものがあるような気がするのだが…。

 年賀状には、なかなか会えない遠方の友人や親せき、かつての職場の同僚や学生時代の恩師などとのつながりを持てる、また、ビジネス関係者などへの信頼関係を深めることができる効果がある「アイテム」だと言われている。

 昭和生まれの方の中には、「印刷された年賀状」をそのまま出すのではなく、一言、必ず近況報告を書いたり、自作の川柳などひねったりする人も多いだろう。中には、未だに毎年、自分で撮った風景写真や子供の写真、絵柄を印刷し凝った「オリジナル年賀状」を作って送っている人もいるかもしれない。

 さすがに昭和世代でも、「住所やあて名」は印刷する人が多くなった。相手の名前を手書きで確認し、書くと言う所作に大切な「何か」があるような気がしてならないのは、僕だけか…。

 「年賀状」といえば…子供の頃、自分が出していなかったクラスメートから「年賀状」が来て、その日、慌てて書いて、自分の足で、そのクラスメートの家に配達?したことがあった。もう一つ、大人になってから、自分が送った年賀状で、「お年玉」の一等を当てた人がいた。これは、人生の中では結構な出来事の部類に入る。

 さて、話を戻す。この「英作文」は、毎回のように自分がこだわっている「書く」ということもテーマにも関連している、実に、 interesting& difficultな課題だ。「手書きは失敗は許されない」し、「メールであれば、書き直しは可能」。「手書き」には「準備」が必要、失敗すれば2枚目のはがきが必要になる。SNSは送付前は「書き直し」は何回でもできる。が、はがきであっても、SNSであっても、送付後は、内容変更できない。削除などが送った側からできたとしても「内容を読まれた」ことには変わりない。

 高校入試では、「国語」で「外国の学校からメールがあり、自国のクリスマスの習慣が紹介された。そのメールには、日本の習慣を教えて欲しい、というリクエストが書かれていた。××中学校では、学級会が開かれた。次の話し合いの内容を呼んで、以下の設問に答えよ」のような形での「年賀状」にからんだ問題が今後、出題されてもおかしくない。

 今回の「英作文」のタイトルに関していれば、中3受験生、大学受験生ともに「SNSでも、年賀状でも、そんなのどちらでもよくね」と答えそうだが…。 

 「多様性」がもてはやされる時代だ。個人の好みで、「はがき」「SNS」、好きな方を使うのが良い、と言う人が出てきてもおかしくない。ホンマ、きらいやで、この言葉…。

 無難な線で一つ考えてみよう。(   )内は、ヒント…一応、中学~高校2年生の前半程度で書けるようなものを目指してみる。「高校入試」なら合格、「大学入試」であればその「基礎力」が養成できるようなレベルが目標やで。

 「古来から、日本では、年賀状を出す(send New year’s card)、という習慣(custom)が続いてきた。現代でも、自分が日常、親しく付き合っている人のみならず、普段会えない親戚や、友人、知り合い(aquaintance)にも新年のあいさつができる、日本の文化の一つ(one of ~)である。自分は、手紙を書くことが好きなので、今年もぜひ年賀状を出したい(年賀状を書くのを楽しみにしている)。現代では、さまざまな(various types of New Year’s cards)年賀状が、郵便局やコンビニなどで売られて(are sold)いる。ぜひ、あなたも好きな年賀はがきを選んで(choose your favorite New Year’s card)、メッセージを書いて(write a message on it)はいかが(Why don’t you~?)」

…のような感じならば、学校で学んだ範囲でも書けそうじゃないか?「えっ、答えをよこせ」「それはダメ」。

もともと、自分の「オリジナルプリント」を使用する「授業」でも、答えを「配布しない」のが「竹立塾」の方針。

授業中の真剣勝負がすべてだ。

「勉強が嫌いなら、嫌なことは先に終わらせろ。この90分だけは集中して少しでも自分を楽にしろ」と生徒に言い続けてきた。実際にほとんど勉強せん生徒も、ガッコのテストでは「9割以上」何回も取った生徒はおったし、短期間で集中して「偏差値」の高い大学や私立の「特進コース」や「都立高校」に推薦で合格した生徒がいたんやで。

 ときに、生徒の解答や説明の方が優れている場合は、そちらを採用することもある。授業前に急いで、その生徒のために編集し、手直ししたプリント。誤植や誤りがあれば、「生徒」が見つけて「指摘」してくれる。大学入試からとってきた問題の「模範解答」がムズければ、中学生、英語が苦手な高校生でも「〇」がつくように、簡単な英文を考えるのが「僕の役目」だ。

「授業」が白熱してくると、スピードも徐々に上がってくる。「センセ、待って、書くから消さないでね」と生徒。「じゃあ、ここだけ残しておくんで、先に次な」「ウチ、もう一問、今のと似たようなの解きたい」…こうなると、プリントは90分で全部は消化できない。が、生徒がその日、何かを「持って帰れる」ようなら、それも「授業」ということになる。

実際は、終わらなかった部分は、次回のプリントの頭に移り、結局、ちゃんと扱うことが多い(多少削ることもあるが、重要な問題の答え合わせ、解説は必ずすることになる)。授業の頭に「これ、先週の、やってきたよ~」と言う生徒には、予定をずらしても、そこから解説授業を開始する。授業終わりに「自分で解いてみた」と提出する生徒には「添削をする」のが「竹立塾」のスタイルだ。当然、その日の授業ですでに開設しているものであっても、生徒は「先生の自分に対する注意点やコメント」が欲しい、ということだ。

 過去に、一度だけ、自分のPCに入っている「高校受験生用」の「2,000枚強」のプリントを「だったら、解くから全部くれ」と11月に言った中3受験生がいた(3件目の塾でそれは起こった)。彼女のライバルは、「都立日比谷高校」を目指すYさん。「ひょっとしたら、この中のプリント、全部やれば、Yさんに追いつけるかもな」。その一言が彼女の「魂」に火をつけてしまった…。毎日のようにプリントを僕の机の上に提出し、とうとう全部のプリントを解き終え、きっちり自分の目指す「高校」に合格を決めた。強い意志と良きライバル、上位校に合格を決める生徒たちはさすがだな、って妙に納得させられたことを覚えている。

唐突ですが… キミたちには、今、通っている塾の先生や学校の先生に添削してもらえるような「人間関係」を築いて欲しいんや。もう、「学校」が「この教え方をしているから」「塾ではそのやり方では解きません」と、学校と塾が「違う方向」を向いて生徒に接する時代は終わったで。

 今こそ「学校の先生」が持っている知識、才能を、「塾の先生」が持っている実践的な解き方やセンスを「質問」という武器で手に入れるべきだと思うんや。「学校の先生と言うことが違う」「塾の解き方をしたらガッコのセンセに叱られた」…これって自分のためには何にもなってないやん。答案用紙には、「今回は定期テストやけん、ガッコの先生に合わせたるわ」「模試の時は途中式がいらんから塾のJ先生の解き方ね」ぐらいの「余裕」こそ本物の「ゆとり」っちゅうもんやないか。実に「cool」や。

ガッコの先生も、「証明のときは数学が苦手な人は、教えた書き方で書けば、部分点が入るぞ。でも、自信のある人はノート通りの書き方でなくても証明が成立していれば〇にするぞ」とか定期試験前に言うべきやろ。特に、どの教科でも、採用している「検定教科書」と違う書き方や言い回し、参考文献などを生徒に教える場合は、そうとう「丁寧」にその「ちがい」まで理由を含めて説明すべきじゃないんやろか。なんのための「教科書」や。生徒が「混乱」してまうことになる。

仮の話やで、仮の‥。塾が「前年度」の数学の定期試験の「過去問」を入手して、対策授業を行っていました。今年度、学校で教えている先生の証明の書き方が、前年度の「解答・解説」と違い、かつ、そのガッコのセンセが「私が教えた証明の書き方じゃないと今回のテストでは〇にしません」と宣言した場合、大変なことになる恐れがある。

慎重な塾は必ず、生徒から話を聞き、どの教科もノートを「対策授業」の前に生徒に見せてもらうし、センセが言った情報も、だれかが塾の講師に言ってくれる。

だが、だ。だが「万が一」塾の先生が気づかずに、「今年の証明の書き方」ではなく、書き方の違う「去年の解答・解説」を参考にして「対策授業」をしたらそして、生徒が実際に「対策授業」で学んだ書き方で「解答用紙」に書いてしまったら…こんなことで、成績が決まってしまったら…一体、これ、だれの責任やねん、勉強やる気のなかった生徒は仕方ないかもしれん、でも、証明できとる、実際の入試なら「正答」であるにも関わらず、「×」つけられた生徒の気持ち、どこにぶつければいいねんも一度言うで~、生徒の書いた答え、「入試本番」なら「正解」で点数もらえるんや

それを「今回はダメって言ったでしょ」で済ませるのが「学校教育」なんか?「書き方を統一した方が生徒のため(まさかとは思うが…採点しやすいため?)」と学校のセンセが思ったのかもしれん、ひょっとしたら、分かってて、昨年度の「模範解答」の方がええと思って教えた塾の講師もおるやもしれんし…、「指示に従わなかった、聞き忘れた」まま試験を受けた生徒も生徒やけど

どうもすっきりせえへん、と思いませんか~(ここ、太字じゃないけど、cresc.<fffです、指揮者の方、そのニュアンス、ヨロシク)。

 ま、あくまで「万が一」の話やけどな。自分の塾では、試験前、学校の「教科書準拠のワーク」を解かせるときに、「解答・解説通り」ではなく、全問、その時の数学担当のセンセの「証明の書き方」に合わせて授業しとったけど…。ページ数を考えると、数学が得意な生徒以外、自力じゃ絶対に試験前に終わらん量やで、ホンマ。一応、「ワーク」は「提出」せなアカンことになっとるし、ま、定期試験に何題かは「ワーク」からそのまま出るよってに解かせてたんやが…いったい、何のためにガッコで生徒に「ワーク」の「解答・解説」渡しとるん?ガッコのセンセの書き方の解答、別冊の「解答解説」のどこにも載ってないやん。これ、「自分」で「丸付け」できない生徒、絶対におるで。こんなことやっとると「数学嫌い」がまた爆発的に増えるで。

…再度言わせてな、学校と塾が「違う方向」を向いて生徒に接する時代は、もう、終わりにせなイカん。迷惑するんは生徒やで。これ、多分、流行りの「ネット授業」でも起ころうるで。こんなんでつけた「内申」、何の意味があんねん。

話を戻そう。

 自由英作文の場合(生徒がテーマに対して、自分で考えた内容を書くことができる英作文)は、

…キミ、いきなりEnglishで書き急ぐことなかれ…が原則だ(与謝野晶子先生、すんません、お力をお借りします)。

 時間がなくても、まずは、「日本語で答案構成すべし」なのだ。

 「え、面倒くさい?キミ、国語の作文とか得意、苦手?」「チョー苦手です」「だったら、なおさら、まず、日本語で考えなきゃ」…じゃないと「僕は手紙を書くのが好きです」「だから年賀状を書くのに賛成です」「字を書くというのはホンマ楽しいです」みたいな英作文で終わっちゃうで(英語講師にとってはほんま、キミ(入試本番)で死にたもうことなかれ、と言いたくなるようなところやぞ)。…だから、いろいろ角度をつけて内容を考えながら、ちょっとだけ「英語」の表現の幅を広げようで。

 ほなら、行くで。「年賀状」の「自由英作文」に役に立ちそうなフレーズを書きだしてみるね(※ 解答やヒントはあくまで一例だよ。さっきも話したけど、なるべく高校受験レベルから高校1、2年までの学習範囲から組み立てられれば、という感覚で挙げてみたんで)

「年賀状を出すのは日本人の慣習だ」【It is customary for Japanese people to send New Year’s cards.】。これは、中学で習う「It…for…to構文」を使えば表現できる。他に「Sending New Year’s cards」を主語にして「for Japanese」を最後に持ってくる形でも文が作れるよ。現在完了とともに表現すれば、「今も~続いている」「今まで続いてきた」というニュアンスも伝えられるよ。「to send New Year’s cards」と「sending New year’s cards」のニュアンスの違いの説明は機会があれば話そうと思う。

『自由英作文』の場合、別に、自分の日本語を無理やり「英語」の語順にあてはめて作る必要はない。「習った形」に持ち込むのが、『鉄則』だ。

「英作」じゃなくても、ネットの検索するとき、頭の中で調べたいことを入力してもなかなか出ない場合があるやろ。出て来ない場合は、違う言葉の入力を考えるわな。

「英作文」も、うまく自分の言いたいことを、何とか習った文で応用できるように普段から練習する必要があるのよ(google翻訳で自分の思ったようなきれいな文が出て来ない場合、別の日本語で表現できないか考えるのも大切な一つの訓練やど)。

後な、中3の国語の教科書で「ルロイ修道士」が言ってたやろ、たしか「困難は分割せよ」って

あれ、実にええ言葉よね。「主語のかたまり(S)」「述語動詞のかたまり(V)」「動詞の後ろのかたまり(目的語Oや補語C、それぞれのかたまり)」「場所や時間、説明などのかたまり(M)」と〈前から順番にかたまりを分割して考えていく〉ことに慣れれば、そのまま「英語を話す」ときの組み立てにも役に立つ「英作文」の参考書に「主語を何にするか」「動詞をどう決めるか」ってよく載ってるけどまさにそれやねんな。

「多くの人々」【a number of people/ many people】を主語に使い、文末に「…in Japan」をつけると、「多くの人々は、日本で~」という文が作れる。ちなみに「the number of people」は「人々の数」→「人々のその数」→つまり「決まった(限定された)数の人々」のこと。ここでは、「the」という単語が「後ろの名詞」を「一つに決める、一種類に決める(限定する)」意味を持つことをまず、覚えておくとええ。「そのコンサートに来た人の数は」というような文の場合、「the number of people」を使う。「そのコンサートに来た」人は、まさしく、「そのコンサートに行った人の人数」に「限定される」っちゅう理屈や。「a number of」は、厳密には英英辞典では「いくつかの」「さまざまな」と言う意味で載っていることが多い英単語。まあ、ここは、日本の教科書に合わせて「たくさんの、多くの」で載せておく。

「SNSが一般的になる以前は」は【before social media became popular/commonplace, ~】「接続詞 before+文」の形を載せておく。この表現を、文頭か文末に置けば、一つ上の「A number of people」とセットで「多くの人々」が「年賀状ははがきで出していた(年賀はがきを使用していた)used New Year’s post card」みたいな文が書ける。「一般的」は、「commonplace」が第一候補だが、なかなか出て来んし、本番使いにくい。で、第二候補に載せておいた。「popular」なら、思いつかない場合でも何とかカッコつけられるやろ。

※「SNS」を「social media」に直しました。うっかりしてました。大変失礼いたしました。2024年11月25日

「平安時代」に始まり【began in the Heian period】、現代も続いている【continues to the present day】…「それは、平安時代に始まり、現代も続いている日本文化の一つである」というような文も用意できそうだ。「since」を使った「現在完了」で一つの文にまとめることもできる。

「年賀状を出すのをやめる」は【decide to stop sending New Year cards】でOK。この文自体は主語は「I」が無難だろう。一方で、「SNSでも十分挨拶はできる」、は「enough」を使って考えてみるとええ。「SNSを使って」は「using social media」でOK。「We can」で始めるか、「Using social media」を主語にするか…色々悩んでみて欲しい。「tend(傾向がある)」「enable(可能にする)」なんて動詞を使って、シャレオツに攻める手もありそうだ。

「直接人に会う」は【meet 人 in person/ see 人 in person 】という熟語を使って「直接会えない人に年賀状を送る」という表現が可能になる。関係代名詞で表現したい人はチャレンジすべし。前半で説明した「普段、直接会えない知り合い」のように持っていくのが書きやすいかもだ。「今年会えなかった友人(some friends that/who/whom I~)や「昔同じ職場で働いた同僚(the guys who~)」のように書くと、長い文が作れるかも、だ。

ここで、「あれ、同僚って?]と思った人、するどい。「co-worker」「colleague」が「同僚」にあたる「英単語」よね。でも、これ、本番でキミら、使えるんか?「co-workerって『-』つけたっけ」「かれぎゅう(アカンね、これでは松屋のメニューになってまう)ってつづり-ea-だったけ(あえて、表記するなら(イギリス英語は、こlぃg、アメリカ英語は、かーlぃgのように聞こえるんかな))」と、答案用紙に書きまくっての確認が始まる。さらに、「複数形」で使えるんやったけ?「不可算か」…なんて考えとるうちに本番は、時間が過ぎていくど。英語は「語順」だけでなくて、「数」にもうるさいんや。そんな時に使える、別の表現も覚えておいてな。こういうのは、「答えをセンセにもろたんでは出てこんのよ」…「自分で悩んで悩んで何かを書いて」…「場合によっては間違うて」身につくもんなんよ。この「guys」も「ラジオ英会話」ではよく出てくる。

ちなみに、この「co-worker」「colleague」ともに「s」をつければもちろん「複数形」になる。「単語」の「丸暗記」は危険なんよ。ぜひ、覚えたら、使える状態にまでもってってな。

「心新たな気持ちで」【with a fresh mind】…これは、単語の選択が難しい。日本語のニュアンスに合った簡単な表現を選んでみた。知っていないと使えないし、思いついても試験場では怖くて使えない類のものの一つだろう。「新たな気持ちで新年を迎える行事の一つ」などという表現で使えるかも、だ。

「一年を振り返りながら」ここは、分詞構文で「楽に」いきたい。【looking back on the year/ this year/ that year】【while looking back on the year/ this year/ that year】。現時点で今年を振り返るなら、「this year」だ。「いつものように今年を振り返りながら机に向かい、年賀状を書くつもりだ(Looking back on this year, I am going to write…like I do every year.)なんて文が書けるといいかもだ。「look back on」は「後ろを振り向いて焦点を当てる」→「過去のことを顧みる」。「while looking back on the year」で「なぜ『while』が先頭にあるのか、について…「when/while+文内」の「主語‐be動詞の省略」、「分詞構文の意味を明確にするために」「接続詞を残す分詞構文」については、長くなりそうなので、別の機会に説明したい。

「1月1日の朝届くように」は、【to be delivered on the morning of January 1/ to arrive on the morning January 1】。不定詞を使った表現。代ゼミの富田先生もおっしゃっていたが、「体系」をマスターしないままでは、「問題で何を問われているか」わからないでしょ、ってことだ。例えば、「仮定法ってどんなものか説明せいっ」、って言われても、英語の先生でも完璧にすべてすらすら「説明」できる人、そんなにおらんやん。場合によっては「1週間以上かかっても説明しきれんかも…」。せめて、「受験に必要なものは理解して使えるようにしてね」と富田先生はおっしゃってまんねん。それができないとなんぼ問題演習しても英語は身ににつきません、と。たまたま「勘」で当たってもその場限りでそんなんアナタの実力でも何でもないでえ、と。

ちょいと、ここで「語順と不定詞の関係」、「書きかえ」、「不定詞の中に含まれる助動詞の意味」についても触れとくで〉

★さっきの「to arrive on the morning January 1」という不定詞、

1.主語(S)や目的語(O)の位置で使えば、「~することは」「~することを(が)」となる(名詞的用法)。
※主語の位置にある「不定詞」であっても、後続の「動詞」によっては、「もし~すれば」「~のせいで」という意味を持つ場合もある。こういう場合は[If S’V’~, SV~]「Because S’V’~, SV~.」2文に分けて確認してみることが大切や。
2.M(一般的に、時間・場所など説明をおく位置、主に、文頭、文末や文の途中に挿入)する位置で「不定詞」を使うと、
「もし~すれば(if節を不定詞で表現)」…文頭・挿入によくみられる「To hear Mary sing,~」など。
②「結果~になる(結果の不定詞)」…文末に多い「,never to return」「,only to fail」など。
③「~のために(目的)」…文末が多い「Jane will go to Japan to study Japanese. 」など。
④「~して、で(原因)」…文末、特に「SVC」の型で「Cの部分にhappy やsurprisedなどさまざまな形容詞」の後ろに来る形で原因などの説明をする形がよく授業で解説される。「I’m happy to meet you.」など。
⑤「そして~する(and~)」…「述語動詞 A to 原形動詞 B」のタイプでは、「AしてBする」と訳した方が自然な場合と、「~するためにAする」と訳した方が自然な場合がある。「I went to see Tom yesterday.」など。
一応、これらが「副詞的用法」と説明される不定詞。

※このほかに「something to eat」「a book to read」など「名詞を後ろから説明する」形容詞の役割をする不定詞がある。今日は、主に、文の要素(SやO、M)になるタイプの不定詞を中心に解説をしてみた。

※補足:「目的語O」や「補語C」の位置で不定詞を使う場合、「to」を外した「原形不定詞(裸の原形動詞)」を使う場合がある。機会があれば、というよりは、どこかで必ずでてくるんで、説明できる余裕があればその時に扱いたいと思う。

★ついでに、節(接続詞+文)を使って「1月1日の朝届くように」と表現する場合、「so that」を使って【so that they will be delivered on the morning of January 1】という表現もできる(ただし、この年賀状関係の文では「時制の設定」が意外とムズい。毎年1月1日に配達されるようにする、のであれば、「現在形」になるだろう。今年も、来年の1月1日に届くように年賀状を書くというのであれば「will」が使える)。

・この「AがBするように/できるように」という表現では、「so that」の後ろに「can/ may/ could / might」と言う「助動詞」が来ることが多い、と文法の教科書に載っているが、「will/ would」の文もよく見るので知っておこう。「AがBするように」の場合は、「so that」はくっつけて使うこともポイントやね。

★ちなみに不定詞の形は「to+動詞の原形」だが、ここに「透明助動詞」君がおることがあるので、要注意や。苦手な人は、助動詞的な「訳」をとる場合もあると覚えてくれるだけでもちゃうんで、一応書いておく。

・This coffee is too hot for me to drink.「このコーヒーは熱すぎて飲むことができない
の「できない」。この文のどこにも「can’t」は見当たらない。

「わたしにとって飲むのは熱すぎる」でどうですか、というキミ。
参考までに「so… that S’V’」を使うと「This coffee is so hot that I can’t drink it.
とちゃんとこちらの書きかえの文には「can’t」が出てくるよ。接続詞の「that」の後ろは基本「完全文」だ(関係代名詞の「that」とは違う点にも注意)。「drink」の後ろの「it(=the coffee)」は「so…that S’V’」を使う場合は、省略できない。「that」の後ろは「I(S)drink(V)it(O)」という「文の要素が欠けていない完全な文」が来なければいけない。

じゃあ、次の文にいくよ。

・I am to go to Fukuoka tomorrow. 「私は明日福岡に行く予定だ」の「予定だ」。
この文のどこにも「will」は見当たらない。「be to不定詞」、なんて言われている形だ。「義務」や「可能」など、他の意味も「透明助動詞」君たち(shouldcan)を補ってみると、訳が見えてくる

※だっやら、「そばに助動詞入れればいいやん」と思うキミ、そんなに単純な話ではないんや。「助動詞+動詞の原形」「to 動詞の原形」が英語のルール。「should to study」とか「to can go」なんてありえへん。だって、「助動詞の後ろにto」とか「toの後ろに助動詞」とか、そうとうエグいルール違反になってまう。

 今まで気が付かなかった人もいると思うんやけど、英語も「言葉」なんで、色々と勉強していくうちに「ああ、これってそうなんかな」と当たりがつくようになってくる。「経験」を伴う「ひらめき」とただの「勘」とは絶対違うで。そういう意味でも、「演習」に飛びつく前に「体系」を勉強することは大切なんや。

今、ここでわからんでもええ、時間が経ってから「ああ、そうか」ってなることもあるよって。いくつになっても知らんことは仰山あんで。一緒にがんばろな。

「SNSのおかげで」は【thanks to social media】。こいつは、便利な表現なので、ぜひ覚えよう。「英語が苦手君、さっぱりちゃん」は「thanks for」と間違えやすい。高校の「グラマー」のテキストには「~のおかげシリーズ」が満載だ。確認してみてや。

「年賀状を投函する」は【post the New year’s cards 】この「post」を覚えておこう。「post」には「投稿する(SNSに投稿するの「投稿する」)」と言う意味もある。確か、「NHKラジオ英会話」でもスキットの中に出てきたはずだ。

「時代の変化に伴い」【with the changes in society on recent years/ these years】。書き方は色々ある。それこそ、「接続詞as(=につれて)」を使っても書く人もいるだろう。でも英語が苦手であれば、「文」よりも「部分」で短く攻めた方がいいこともある。「~とともに、~の状態で」の(with)」と「社会の変化(the changes in society )」の組み合わせの表現をここでは載せておく節(接続詞+文)を使うと、「主語」が抜けたり、「時制」を間違える生徒が続発する。「with/on/in」などの前置詞がまとめるフレーズはそれなりに便利なものもある。一つ一つ使えるように練習しよう。

「私事ですが」【On a personal note, but…】 これも押さえておきたい「前置詞がまとめる」便利なフレーズ。よく中学生や高校生、若い人が使う「自分的には」は「≒個人的には」と言う場合には、【personally,】を使うのがぴったりかと思う。こちらも、前置きとして文頭に使われることが多い単語。「私事ですが、時代の変化に伴い、年賀状を出すのをやめることに決めました」なんて文章、組み合わせて作ってみてな。

★「いつでもどこでも連絡が取れる」は【get in touch anytime, anywhere】この「anytime, anywhere」は英文(歌詞などでも)でよく見かける単語だが、なかなか使えない。ぜひ、英作文で練習し、文中で使えるように練習してみてね。「any-」の「どんな~も」という感覚を味わってほしい。「コーヒー飲む?」って相手に勧めるとき、疑問文であっても「any coffee」とは言わんで。「some coffee」が普通や。興味があったら調べてみてや。こういうの、意外と大切なんやで。

「get in touch」もよく見かける。ちなみに「touch」には動詞もある。「Don’t touch me.」で「触らないでよ」だ。「述語動詞の位置(ここでは命令文の否定、Don’t+原形動詞)」で使っている。生徒には人気の例文だった。この例文は3件目の塾で「命令文」のプリントから消えることはなかった「永久欠番」的な存在。「セクハラ退散」のためにも、女子は必ず覚えるべし。

「はがきを使って気軽に連絡を取れる方法」【a way to easily contact people using postcards】。方法は「way」、この場合、「a way」なので、「方法の一つ」という意味でも使える。「連絡する」はここでは一語で表現できる「contact」にしてみた。

問題は、この「easily」やな。この「easily」の位置、説明はできたとしても、使いこなせる人は少ない。「not/never/ always/ merely/ only」などは「to+動詞の原形」の前に置くのが基本だが、その他の副詞は、文の意味や口調などによって「to 副詞 動詞の原形」の順になる場合がある(副詞の位置は比較的自由、なんて例文も載せずに書いてある参考書があるが、ちょっと不親切やな、って思うで)。

通常、英語の副詞は、「動詞・形容詞・文全体」を説明・強調するので、文頭、文末以外に置く場合、「動詞や形容詞」の前に置くこともある。「副詞」が、「動詞」「形容詞」を説明することは、大切なんで、文法が嫌いでも押さえといてや。「名詞のかたまり」に関しては、「ブログで授業」でも説明している通り、前から名詞を説明する場合「a/an/ the 副詞 形容詞 名詞」が基本の語順なので、ぜひ知っておいてほしい。「a very interesting book(とても興味深い一冊の本)」がこの形。この「very」は「副詞」だよ。

★★★力のある人は、ぜひ、次のような文にも挑戦して欲しい。★★★

「年賀状は、普段は話さない(話しかけにくい)クラスメイトや顔見知り程度の人にも気軽に出せる」

「昭和10年代初頭、日本では年賀状が非常に人気で、その取り扱い数は驚くべきことに7億通を超えていたんです。この時期、年賀状は家族や友人、知人との絆を深める大切な手段として、多くの人々に親しまれていました」

「年末年始の時期に、心を込めて年賀状を書くこと、年賀状をもらうことは、一種の楽しみであり、日本の文化的な行事として長い間、国民に定着していたのです」

「昔から年賀状は出さない派なんだよね。SNSで新年のあいさつ、もらっても返信しない派。出す、出さないは『個人の自由』っしょ。挨拶したい人はして、したくない人はしなくていい、俺はそう思うんだよね」

「2024年に63円だったはがきの値段が、85円になった。ネットでは、よく「年賀状じまいはがき」を見かけるようになった。年々、年賀状を使う人が減ったことも原因の一つだという。SNSが広く使われるようになり、連絡が取りやすくなったこともこのことに影響していると考えれらる。「コロナ禍」を経験した若い世代は、意外と「年賀状」という人とのつながりかたを大切にしているとも聞く。科学技術の発達が文化の「多様性」を生み、慣習にも「影響」を与えているとも考えられないだろうか。もはや「新年のあいさつ」に、「SNS」を使うか、「年賀状」を送るかは、個人の好み次第と言えるだろう。

…ヤバい、最後は、何か「K社」の古い英作文の問題集みたいになっちまった…この記事には、「解答・解説」はつかないどね。

※ 挑戦した人は、せっかくなんで、ぜひ、学校の英語の先生、自分の通っている塾の英語の先生、ネットの英会話の先生、仲の良い英語圏の知り合いなど、直接、話ができる自分の「師匠」に添削してもろてね。

●ちょっと疲れちゃったので今日はここまでだっちゃ。面談のときもそうなんやが、いつの間にか、内容が「授業調」になってしもた。文章下手なのに、書きたいことが後から後から出てくるんで、また書いては直して…ダンダン長うなりました。「お、ここ気づいて直したんか」「また、増えてんな」なんて、毎日、さがすのを楽しみにしていただけると、オモロイかも、です。

★最後に「文法書」を一冊紹介したい。「江川奏一郎」先生の「英文法解説」。特にこれから活躍する若き英語講師の方に、ぜひ、一読してみていただきたい。18歳で家庭教師を始めた頃、この本に出会っていれば、大学で「塾講師」をするときにこんなに困らなかったであろう「引くための文法書の一冊」である。もちろん、「ロイヤル英文法」など、当時売れていた書籍や予備校の先生が書いた本も教室には並んでいたが、困ったときに、必ず開き、例文や書きかえ、説明など、かなり参考にさせていただいたのがこの本である。東京の教室を閉めるまで、手元にあったのだが、引っ越しの際、どこかへ行ってしまった(他、瀬下先生や里中先生等の本もなぜか見つからない…)。今、3冊目を手にするかどうか迷っている…。「最新・流行」も大切だが、同時に「古きを温ねてなんとやら」も決して勉強では回り道にはならないと僕は信じている。江川先生の、中学生、高校生向きの「英文法の基礎」もアマゾンなどで手に入る。興味のある中高生の皆さんは、ぜひ手に取って読んでみて欲しい。

以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。では、See you.